【輝く女性インタビュー第22回:磯田 玲奈さん】

磯田さんは協会の「個別就職相談会」にご参加されたあと、協会の求人にチャレンジ。年齢の壁を越えようと、人材紹介会社の方にも協力してもらいながら就職活動中です。
そんな勇気を振り絞っての活動を伝えてほしくて、インタビューをお願いしました。

●自己紹介からお願いします。
磯田 玲奈です。46歳ですけど・・子どもは、大学1年生と高校1年。まだ離婚してないですが。

●磯田さんが協会に入ったきっかけを教えてください。
波柴さんのセミナーなんです。何かの会でご一緒したあと、その会の主催者と波柴さんのコラボセミナーで会っていろいろ聞いてたので、それが最初のきっかけです。
本気で離婚と就職を考えていた時で、社会人大学にも通って就職活動をするんですけど。本当に決まったら、どこにどう聞けばいいのか?何からすればいいのか全くわからなくて。
大学卒業して就職して離婚して、も何もできないと思ってたんです。何年も前から離婚したいと考えてて生活力がないからどうやったらいいかわからなくて。本当に全くわからない。
とりあえず仕事と思うんですが、この年齢やブランクでどこに行ったら間口を開いてくれるのか考えた時に大学の話を聞いたので。
それで、大学の説明会だけ聞こうと思って行ったら、もう次の機会を待ってたら半年後になりますよと言われて、とりあえず申し込んだらみたいに言われて。入試もあるけど勉強もしてないけど、とりあえず受けてみようと。
学費もそこそこ勇気のいる金額ですし、交通費もかかるしさまざまなことを考えました。
でも、「とりあえず」と思って。ダメなら辞めればいいし、あとで休学もできるしと聞いて。
大学に行って良かったのは、1年近く毎日イヤでも行かなきゃいけないってのは、とても大きかったです。子供のこともあって、外にでていいと思えなかったので。
就職活動も、大学のほうで学校の就職課の人がみてくれるんですが、最終的にはそこでは決まらずに、ハローワークなんかもいろいろ行っていくつか応募したところで就職しました。
本当に就職活動は大変で、大学のほうでもとても厳しく教えてもらって。とにかく会ってもらえるまで食らいつけと、徹底的に教えられました。もう書類なんか、年齢の欄しか見てないんじゃないか?と思うくらいの速さで帰って来るんですよ。
だから、採用されたときは「奇跡なんじゃないか」と思って、大学の就職課の人に「大丈夫でしょうか」って連絡しちゃいました。ちゃんと条件とか優先順位をかきだして考える方法を具体的に指示してもらって、最終的に行くことに決めました。周りの方に恵まれたので、いろいろ自信がついたというか、採用されたこと自体が奇跡だと思ったので、自分がこう言うふうにしてみたと思ってたら、諦めなくてもいいんだなって。諦めなかったから、いい出会いがあるのかもと思えましたね。
でも、一旦就職して1ヶ月くらい経つと、こどもが学校いけない状況がまた始まって。
もともと学校に行きづらいタイプの子どもで。調子が悪くなると学校にいけないんですが、大学に行ってたころは少しよくなってきたこともあって、子どもともよく相談して本人も頑張るって言ってくれてたんですけど。
就職して1か月半くらいで、私が仕事に出たあとから戻って来るようになっていて。外に出られなくなっちゃって。仕方ないので、家において仕事に行っていたんだけど、自分で出かけて所在が分からなくなっちゃうんですね。これはまずいなってことになって、ちょっと難しいと思って退職するんです。パートででも残ってほしいと言ってもらったんですが、自分自身も大変だったので。

●協会の個別相談に最初来てくださったのは、どういう経緯からでしたか?
入会してから1年くらい、メルマガとかチラ見していて、実際には3か月しか勤められなかったんですが、そろそろ何かしたいと思ってた時期だったんです。でも、息子もすごく良くない時期で、私も視野が狭くなっていて家から出られなくなってたんです。お互い煮詰まっちゃって、いろいろ大変すぎて。
それで、近所の張り紙で見つけた仕事に応募したんですね。ちょっと気分転換のために、このままだと私が参っちゃうと思ったので。それで少し働いて、時間が経ってくると落ち着いてきて、もう少し働いてみてもいいのかな?と思った時に、どうやって、誰に相談すればいいのかわからなくて。そんな時に個別相談の案内がきたので、またとりあえず行ってみようと思って行ってみました(笑)

●一度勇気をだして家をでてみられましたよね。何か変わりましたか?
言いたいことが言えるようになった!
私が我慢すればとずっと思って、私はやりません、やりたくありませんて言っていいって思えなかった。「いいのか」って思えてラクになった。私がいなくても、なんとか死なない程度に皆どうにかしてるし(笑)
これくらい本気、本気にならないと伝わらなかったのかもしれない。伝えてるつもりだったけど。子どもと夫が話す時間をもてたようなので、それで状態はわかってもらえたかもしれない。
子どもの状況もみながら、これからどうするかは決めていかなきゃと思ってますけど。

●今回、どうして協会の求人に応募してきてくださったんですか?ちょっと、分かりづらい求人だったとおもったんですけど、どうして選んだの?
単に面白そうだったからです(笑)
今の仕事は気晴らしだったから、体を使って手を使って経験ないけどできるかなと思って飛び込んでみたら意外とおもしろくって。
こういう仕事をしたい、仕事の種類とかで選ばなくても、やってみたら面白いや出来ることがあるんじゃないかって。
もしも、運よく来てくださいっていわれたらその時真剣に考えればいいかって思えて。雰囲気も会ってみないとわからないと思って。それでも、1か月くらいは悩んだんですよ(笑)
年齢もきっと厳しいよな・・って思ってましたから。やっぱり「年齢がね・・」って言われたんですが想定内ですから。
あとは、給料は30代の方みたいに、これから上げていこうと余裕はないので
「ある程度出します」と言ってくれるところで、それに見合った仕事をやるしかない。それを最低でも維持していけるように、信用と実力をつけることを考えるしかないわけですよ。
でも、ずっと「年収300万」って読んでると、頭の片隅に残ってるわけなんですよ。それで生活にかかる金額を計算した時に、やっぱり300万は最低保証してもらわないと絶対無理なんですね。
難しいかもしれないけど、調べてみたら全くわからない仕事じゃなかったんですよね。それが最後のひと押しになったかもしれませんね。

●協会に来てみてよかったことありますか?
今の自分の状況とか気持ちを共有できるところがあったというのは、すごくよかったです。周りに共有できる友達がいなかったので、周りにも言ってなかったんですが、最近は近しい友達にカミングアウトできるように「離婚しようと思ってるから、仕事始めたのよね」って言えるようになったんです(笑)
子どもがもう大きいので、子どもを置いて家をでる選択をするのかもしれませんけど。自分が一生懸命やってきたことは間違ってないし、なくならないし。
私は自分のできることを全部やりたいと思うので、。今までないと思っていた人生も意外とそうじゃなくて、大変だけど楽しく生活することもできるかもしないと思い始めました
未だに迷います。ホント毎日。自分は「磯田さんちの奥さん」じゃなくて個人として生きて、自分を大切にして、家族ともそれぞれ大人として自立して付き合っていけたらと思ってます。