≪第24回≫GENie株式会社 代表取締役社長 河合秀治 さん

この日、日本橋にある西濃運輸の中にある、ココネット株式会社の応接室にて、インタビューをさせてもらいました。

河合秀治さん
ココネット株式会社 取締役社長
GENie株式会社 代表取締役社長

江成)このビル自体は築どれくらいですか?
河合)もう50年近いです。西濃が初めて岐阜県から東京に出てきた最初の支店です。一階がプラットフォームになっていて、昔で言う荷扱い所ですね。上は社員寮にもなっていいます。僕もここではないですが、社員寮に住んでいます。同じマンションに、ココネットのメンバーだけでも、4,5人、みんな家族で同じ屋根の下に住んでいます。

江成)今、女性社員が新しいデザインの打ち合わせをしているそうですね。
河合)西濃運輸は男ばかりの会社なので、あまりキレイじゃないんですよ。今度ココネットのエリアだけを、デザイナーさんに入ってもらって、完全にきれいにして、面接会場とか、家の玄関に見立てた研修センターを作り、ここで玄関開けたり、荷物を渡したりという研修ができるようなスペースを作り、その周りに我々の働くスペースがあるような感じで、今デザイナーさんに画を書いてもらっています。
江成)それは女性の視点を大事にしたということですか?
河合)完全に女性視点です。女性陣がみんなでそのデザイナーさんと打ち合わせをして、café調がいいとか打ち合わせしていますよ。
江成)女性が増えてくると、オフィスのイメージが変わるというのは聞きますね。
河合)イメージを子会社側だけでもガラッと変えないと、どうしても男性的な感じなので、この中で何かを新しいことをやりなさいとか考えなさいとか、マニュアルを作りなさいとか、新しいユニフォームをデザインしなさいと言っても難しいんです。男性的な会社の中にいると、特に印象は重要だなと思います。車も同じで、きれいにしておければいいんですが、そこら中ぶつけまくった車を、サビサビの車をそのまま直さずに渡されても、女性のモチベーションは上がりませんね。

江成)女性が働きやすい環境作りには、職場のイメージなどの改善も必要ですね。
河合)今は出退勤も全部スマートフォンでやるようになっています。それを安いスマートフォンを提供されるのではなく、アイフォンを全員に渡しています。今アイフォン6が全車に搭載されています。アイフォンで出退勤をしたり、SNSを書いたり、給料明細もアイフォンで見ることができます。会社の通達もそこから見えるような仕組みになっているんです。

江成)河合社長は、西濃運輸さん入社何年目ですか?
河合)僕は20年目です。大学卒業してすぐに西濃運輸に入社して、ちょうど20年目です。
江成)それこそ20年前は、男性しかいないような感じだと思いますが。
河合)そうです。いまだに西濃運輸は99%男性だと思います。圧倒的にドライバーの数が多いので、女性も事務員ではいますが、事務員の比率がとても低いです。ドライバーの中で女性っていうと、もう一握り。0.0・・・って感じです。それは今も変わっていません。子会社が91社ありますが、ココネットとかジーニだけが女性の方が多くなっています。

江成)それだけ男性の比率が高い環境の中で、なぜ女性だけという子会社を作ろうとおもったのですか?
河合)何個か理由はあるのですけが、一番は先ず、ドライバーっていうよりも、接客っていうところですね。高齢者の方だったり、ほぼ同世代のお母さんだったりというところがお客様になるので、その方々への接客って言うと、どうしても女性の方が柔らかいんです。そんな接客ができるドライバーを増やしたいというのがひとつ。もうひとつは、食を届けるのでレシピです。「今日ハンバーグ作るのよ」「カレーライス作るのよ」という話しになった時に、男だと話しが盛り上がらない。カレーのルーに何を使うとか、牛乳を入れると美味しくなるとかあるじゃないですか。
江成)りんごとかソース入れるとか・・・
河合)この時点で僕も話しても盛り上がらないんですよ(笑) こういうことなんですね。
これが女性だったら話題が振られた時に話ができるって言うこと。
江成)だから女性の方が話がズレていくんですね。悪い時もありますが、良い面でもありますね。
河合)接客から言うと、話しがズレていった方が、利用者さんが安心するんです。子育ての相談も受けてたりするんです。小さい赤ちゃんが泣いている時、抱き方はこうなのよとかね、うちのスタッフの方が慣れてるんですよ。
江成)子育ての先輩ですからね。
河合)この子はちょっと成長が遅くてなんとかで、とかいうお客さんがいたとしても、「大丈夫、大丈夫、うちの子だってこんなんだから」ってことを、普通に話せますね。実はサザエさんに出てくる三河屋サブちゃん、勝手口から勝手に入ってくるサブちゃん。これの女性版が作りたかったんです。
江成)本当に密着ということですね。
河合)玄関からもう入らない、普通に庭から「元気~」みたいな感じで、そういう感じを作りたかったんですよ。それを女性で作ろうっていうのが、会社を起業した時のコンセプトです。

江成)それ自体は、社内でというよりは、河合社長の考えなんですか?
河合)1999年くらいからこの仕事は始まっています。その時はずっと男性で、いわゆるプロドライバーで、いわゆる宅配なんですよ。そこでサブちゃんにしようと思ったら、少し会社を変えるしかないということで、2010年くらいから考えて2011年から開始したんです。
江成)男性がやっていた時、どんな時に女性の方がいいと気がついたんですか?
自分の家の買い物をして奥さんが帰ってきたりするのと、同じ感覚でいたいんですよ。家族ですね。そのレベル感でやりたいと思っていたんです。当時は会社の作りが全くない状態の中で、とにかく雇ってやってみようというところから始めました。
江成)それこそ男性社会の中に女性をポンって入れた感じからスタートしたんですね。
河合)だからマニュアルも男ばっかり出てきて、会社の作りも、それこそ西濃運輸の子会社ですから、朝はラジオ体操してからスタートねってことになるんですよ。もうその時点でダメですね。ユニフォームもズボンのポケットの横にサイドポケットがあるような、作業着みたいなもの。これはもう空気がおかしくなるんですよ。「もう私辞める~」って言っている人がそこら中にいるような状況です。
江成)サイドポケットでしたら、かわいいポシェットの方が女性は喜びますよね。
河合)半年くらいそういうのがあって、なんともならんな、となって、そこからルール変えたり、組織の設計変えたり、労働契約そのものも変えたりとして、軌道に乗ってきたのは2013年とか2014年とかくらいですね。

江成)それまでの中でやめて行かれた女性の意見なども聞きながらですね。
河合)アンケートを取っていて、「会社の社是社訓みたいなのは立派だけど、実際には管理する奴がなってない」とか、皆さん辞める時なので、言いたい放題なわけです。そういうのを聞くと、「やっぱそうなんだな~」と。仕事中にトイレの用意とかがないわけですね、更衣室がなかったりするんです。そういう時も、ちゃんとスーパーのトイレが使えるようにしましょうね、とか更衣室を使えるようにしましょうとかをやっていったのが、2013年、14年くらいですね。
江成)いろんな企業さんと話していても、結構そこはめんどくさくて踏み込めていないところが多いという印象があります。
河合)まぁ、面倒は面倒ですね、マニュアルから何から、全部変えちゃいました結局。西濃運輸のルールは全く使えなかった、全く違うルールになりました。

江成)女性は長く勤められるところを探しているのに、定着率が悪いんです。それは吐き出すところがないという環境もあるんですね。
河合)人間関係ですね。その人間関係で辞めて次にジョブホップされていると思うんですが、やっぱりまた人間関係で辞めてっちゃうことが多々あるわけで、それがもったいないなと思うんですよ。上手くやれている離職率の低いところでは、とにかく話を聞いてますね。
江成)実際に気持ちの面では十分に仕組みができているのはわかりました。働く時間の課題などはどうでしょうか?
河合)今はセブンイレブンの仕事は6時半で、配達は6時くらいまでで、残業という概念が基本的にないですね。
江成)それが仕組みとして出来上がっているのですね。
河合)もうできていますね。終わった後はお店に取りにきてもらうことになっているので、再配達は基本的にないですね。商圏は300mなので、本人も取りに来られるんです。
江成)宅配の拠点がコンビニになると、上手くまわるようなイメージが今のお話を聞いていて見えました。
河合)セブンイレブンだと、銀行ついているし、これからも住民票も取れるようになりますし、チケットも手に入り、何でもできるんですよ。
江成)今日お話し伺って、女性が活躍できる仕組みができあがっている企業さんで、なんだか嬉しくなりました。
河合)本当にまだまだですからね。「社長はかっこいいこと言ってるけど、現場は大変なことになってますよ」なんてことも多々あるんですよ(笑) 女性が活躍できるようにと頑張ってやっている最中です。

江成)求人の多い地域はどちらですか?
河合)今広島がセブンイレブンが100店舗くらいありまして、後65人くらい必要なんですよ。僕も広島に移住しようと思っていて、家とか事務所を探しているところで、それくらい気合が入っているんです。それ以外にも三重県の桑名、香川県の高松、石川県の金沢、岐阜、愛知、中野、杉並、世田谷、草加です。次は北海道です。イオンもあるので、全国でやってます。面接をたくさんしているところです。保育所も作ろうと動いています。僕が保育園の園長をやろうと思ってます(笑)

江成)最後に興味関心を持つシングルマザーの方へ一言いただけますか?
河合)とにかくご縁が欲しいです。やってみて嫌だったら変えればいいので、一回チャレンジして欲しいです。やると凄く良さの分かる仕事です、周りから見るとどうしても、夏なんかは汗だくだくで大変だと思われるのですが、そんなことはないんです。80%くらい車の中で動いているので、ほとんど冷房が掛かっています。印象と実際にやってみた時のイメージは全く違うので、ぜひやってみてもらいたいです。気軽に一回見に来てもらうとか、やってもらうとか、お客さんに「ありがとう、ありがとう」たくさん言われるんです。これはね、やっぱり嬉しいですよ。自分が買いにいけないものを買ってきてもらって、持ってきてもらっているという印象が強い利用者さんなので、絶対に玄関は開きますしね。
江成)先ずは各地で体験、見学からですね。
河合)実際に働いている子たちと、ランチするとか、お好み焼き作るとか、そんなことからでもいいと思ってます。

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