私の自立体験 高橋歌織さん

キャリアアップインタビュー

 

◆現在のお仕事について教えてください。

◇シングルマザーサポート株式会社で、シングルマザーの自立支援をしています。女性やシングルマザーの活躍にご理解のある企業様に、シングルマザーの活用を提案する企業営業を主に担当しています。

 

◆この仕事の前は、どんなお仕事をしていましたか?

◇結婚前は、新卒で生命保険会社に入社して約14年間勤務し、結婚を機に退職しました。営業から入って、個人、法人、新人育成、FP業務、管理など一通りの仕事はしたと思います。結婚で退職したのは、管理職になってから仕事がつまらなくなったように感じて、夫より朝は早く夜は遅い生活だったこともあり、退職しました。
でも、子どもが生まれてから離婚に至り、約10年ほどのブランクの後、再就職のためにハローワークやネットで仕事を探しました。

 

◆以前の仕事に戻ることは考えなかった?

◇以前の仕事では管理職までやっていたので、ブランクの後にそこに戻れるとは思えなかったです。離婚するまでは専業主婦でしたが、夫に生活費を入れてもらえなくなって、すぐに仕事を探しました。幼稚園に通っていた娘は離婚してから保育園に変え、フルタイムのパートで働き始めましたが、なかなか自分を立て直すことができませんでした。気持ちが沈んで、自立するためにどうしたらいいんだろう?と毎日考えていました。

 

◆自分を立て直すきっかけは何かありましたか?

◇協会に会員登録して、メルマガを読み始めたことですね。当時あった収入アップセミナーやハッピーチェンジなどの協会イベントに参加し、きぎょう塾に入りました。

 

◆きぎょう塾は3期でしたよね。

◇そうです。きぎょう塾を卒業してしばらくたってから、協会がシングルマザーサポート株式会社を立ち上げることになって江成さんに声をかけていただき、4月に入社しました。ちょうど子どもが小学校に上がるタイミングで、時短勤務から始めました。
「稼ぎたい」というキーワードはあったけど、夏休みの学童開始時間などを考えると、どうしても通常の始業時間に間に合わない時期がある。それなら割り切って時短勤務を選び、子どもをきちんと送り出してから働く状況を整えました。

 

◆実際にシングルマザーサポートの営業職で働いてみて、企業さんの反応はどんな感じですか?

◇まだまだ誤解のある企業さんが多いです。シングルマザーは住むところもなく、子どもを一人で育てているので、「助けてあげよう」と思っている。シングルマザーは実際はがんばれるし、能力もある。ただ助けを待っているだけというように、低く見られるのはもったいないと感じています。

 

◆誤解のある企業さんも多いとのことですが、どのように理解を求めているんですか?

◇私たちのシングルマザー支援は、会員さんと企業の求めるスキルのマッチングだけでなく、企業の課題解決のために活動しているということを説明しています。まだシングルマザー支援がどのようなものかよく知らない企業さんは、「とりあえずパート」と専業主婦の選ぶような仕事を用意することがあります。もちろん、パートとして働き始めることが必要な方もいるので、社会復帰したい時期の人にはありがたいですが、収入を考えるとシングルマザーはそこに留まっていられません。パート以上のキャリアアップが見込めるなら良いですが、見込めないのであれば、さらにステップアップして転職していくことも応援してもらいたいです。

 

◆企業さんが「よし、わかった!」といっても、具体的にはどのようなことが必要でしょうか。

◇企業さんには、まずは共感や理解を示していただいて、シングルマザーが頑張れる環境を作ってほしいと思っています。子どものことで休めるかどうか女性は考えますが、休みやすいから楽でいいというわけじゃない。休んだ分、他の働き方で補える風土があればと思います。
実際にあった例ですが、「小学校の旗振り当番でどうしても1時間遅刻してしまう週がある」という人がいました。すると企業さんは、「休日出勤した8時間分を振替休日の1日として取るのではなく、朝1時間ずつ8日に振り分けて取ったらいいよ」と言ってくれたんです。それなら当番の日は遅刻扱いではなく、引け目を感じないで旗振り当番をしてから出
社できます。こんな小さなことが、シングルマザーが安心して働ける環境になるということを知ってもらいたいです。

 

◆協会では「年収300万を目指そう」ということになっていますよね。この収入にはどんな意味がありますか?

◇年収300万というのは決してゴールではありませんが、自立し、仕事に責任ややりがいが出てくる収入だと思っています。シングルマザーは楽がしたいのではなく、自立につながる働きがしたい。その気持ちに寄り添いながら、企業様とつないでいくことが大事だと思っています。

 

◆入社してから今まで、仕事の上で変わったことはありますか?

◇平成29年4月に入社して10月にサブマネージャーになりました。社内的なマネジメントと業務計画を立てたりしています。入社当時はまだ協会や企業のことを理解できていなかったけど、今は社会の中での企業や、企業から見た会員さんなど、全体を見られるようになったかなと思います。入社当時は自分自身の当事者意識が強かったし、自分と同じようなシングルマザーを支援したい!同じ気持ちの人をサポートしたい!と思っていました。
今は、支援する気持ちは同じですが、女性の力を自然に発揮したいと思っています。私自身が男性社会で働いてきて、その人「個人」ではなく、女というだけで何ができるんだ!と思われる時代だったので、自分が実績を上げることでしか存在を示せませんでした。今はその気持ちがシングルマザーに置き換わった感じです。一言でシングルマザーといっても、それぞれにできることがありますので、一人一人の能力を見てほしい。強みは「一人で子育てしていること」であり、苦労を乗り越えた経験があること。シングルマザーならではの強みがあることを、ご自身にも企業様にもわかってほしいです。

 

◆入社してから自分自身が変わったと思うことはありますか?

◇自分の意識で、営業色が強くなった気がします。時間ではなく成果を出そうと思うし、会社にいる時間以外も仕事のことを考えています。本当は、生産性をもっと上げて、しっかり休みを取って、子どもとの時間も取って、それでも成果を出せるというのを目指していますが、今はまだまだです。
なんでも同じですが、権利を主張するのが先ではなく、与えるのが先。今は仕事のために自分のキャパ以上のことをやっている気がしますが、シングルマザーサポートでは希望を受け入れてもらえるし、今後はもっとやれる自信があります。

 

◆頼もしいですね。会員さんに伝えたいことは?

◇離婚してからはなりふりかまわず、いろいろなセミナーに行ったし、アンテナを張って多くの情報を受け取るようにしました。どうせセミナーやイベントに行くなら、「友達と一緒だから」とか、「来てって頼まれたから」ではもったいない。もちろん、きっかけはそれで十分です。1歩を踏み出していると思いますので、アンテナを張っていれば、必ず
何かいい情報が入ってきます。
離婚の負い目があったり、元夫のせい、逆に自分のせいと思ってしまう人もいる。私もそういう気持ちがあったので、気持ちを切り替えるために協会を活用しました。情報を知るためにメルマガがあり、子どもと一緒にワークショップに参加できるハッピーラボもあります。まず、内にこもらないことが大事!
「自立・稼ぐ」ことに軸を置いたコミュニティに参加すれば、元気になります。自分には何ができるかな?と、未来を考えられるようになります。お互いの苦労話に共感し、学びになる場所に来てほしいと思っています。