母親が子どもの自己肯定感を育てる方法を知ると

3月24日は母の誕生日。生きていたら79歳でした。私の原点、お陰様で幸せに暮らしています。ありがとう。



■30代で自立しようと行動するのと、50代で自立しようと行動するのでは?■
「児童扶養手当を満額もらえる範囲の仕事がしたいです」と言われる時、「その働き方だと、お子さんが18歳になった時、あなたは50代になるけど、そこから自立に向けて頑張れる?」と質問します。

今だけを見れば、手当をもらうことを優先すれば、仕事をセーブして子どもと一緒にいる時間を増やせるなど、メリットが多いように感じてしまいますが、長い人生全体で見ると、かなりのリスクとなります。

30代で自立しようと行動するのと、50代で自立しようと行動するのでは、努力が10倍は必要です。

どんな違いかと言うと、
・子どもは大きくなったがお母さんが居るのが当たり前になっている
・教育費が待ったなし!
・体力が落ちている
・物覚えが悪くなっている
・ブランクが長く自信が無くなっている
・「できない人」と思われるのが若い時よりメンタル的に辛い・・・etc

 

貯蓄の後回しや、健康への意識など、後回しにすればするほど取り返しがつかないことは多々あります。自立もそのひとつです。

しかし、シングルマザーに限らず、女性に対して自立を後回しにしてしまった社会があり、既に取り返しがつかない女性が驚くほど増えると想定しています。これはこれで個人の問題ではなく、社会の問題なので、皆で考えていく必要がありますが、この経験を基に、今の若い人が同じ道を辿らないような仕組みも同時に構築し動かしていかなければならない。

ここは「ならない!」です。

■強くなれる環境を作り出す■
「困ったら助ける」だけではなく、「困らない人を増やす」に福祉も変化の時ではないでしょうか?

弱者と感じる人が増えてしまう環境の改善をせずに、弱者に対して悪者を作り出し、弱者を守ると言う大義名分で悪者を裁いていくことだけを考えて行ったら、弱者と感じる人が増えるたびに、悪者とされる人も増えてしまう。

生きにくいなと感じます。
強い個人を作る。それには強くなれる環境を作り出すことです。

協会で開催している「愛されるコミュニケーション講座」は、母親が子どもの自己肯定感を育てる方法を知る講座です。強い個人とは、自己肯定感が育っていることとも言えます。

他人の言動に翻弄されない人を増やすこと。自立も重要な要素です。ここに着目していくことで生きやすさを感じる人を増やしていこうと、私たちは考えています。