物価高がかなりの衝撃を、ギリギリだった家庭に与えている

昨日はFM金沢シーサイドの「Bee Talk」に出演させていただき、副代表の山木さんと、協会の10年を話しました。




日本シングルマザー支援協会の活動の柱は相談業務。シングルマザーの困りごとの筆頭は間違いなくお金の問題だが、お金の問題から派生する諸問題は果てしなく広い。また、お金の問題に派生する諸問題も果てしなく広い。

お金の問題から新たに派生する問題で多いのは、教育費。
お金の問題へと新たに派生する問題で多いのは、仕事の選び方になるだろう。

お金が無いと教育費を準備できない。
パートや派遣をずっと続けていると、生活が苦しくなりお金が無い状態になる。

ギリギリでもどうにか生活ができていると、安定していると誤解してしまうこともある。しかし実際は、ギリギリとはほんの少しの衝撃に耐えられない状態であり、それを認識する必要がある。が、なかなか気づけない。

今回の物価高が、かなりの衝撃を、ギリギリだった家庭に与えている。与えるだけの支援(一時的な支援金)は根本的解決にはならないが、緊急的に支援が必要とはこういう状況のことかと、ギリギリで生活しているシングルマザーを見ていて感じた。

物価高は、今月の生活を先ずは脅かし、そのまま来月再来月とどんどん生活が崩れていく。生活が崩れていけばいくほど、元に戻すのが難しくなり、徐々に諦めていくしか方法が無くなる。

緊急的な支援がある間に、継続的な解決となる手を打たない限り、総崩れを数か月単位で後回しにしているだけになる。

継続的な解決とは、収入を上げるか、家計費を縮小するしかない。これをやるしか方法はなく、与えるだけの支援は、継続的な解決も同時に進めなければ、焼け石に水になる。

一次的な視点ではなく、長期的な視点で、支援を構築していくことで、こどもたちの未来も守られると思う。