そして少子化が進む

MES式自立プログラム考案者の江成です。女性の自立を当たり前に、子育てと仕事の両立を楽しめる社会へ。



昨日、緊急アンケートとして、協会会員さんが集まるLINE@にて「留守番虐待」アンケートをお願いしました。

かなり関心事だったようで、あっという間に100名の方からご回答をいただき、今朝は150名を超えていました。

貴重なご意見ばかりです。埼玉県議会は取り下げましたが、この意見は、今後の女性が働くこと、子育てと仕事の両立を良い方向に持っていくためには、全て必要な意見だと思い、日本シングルマザー支援協会として発表していきます。

誰かを責めることに使いたいとは思いません。未来に希望が持てる社会にするための情報として活用していきます。

今回の流れは、結果的には社会に大きな議題を与えたことになり、埼玉県議会の「説明不足」が良い方向で着地したと感じます。また、政治を「放置」(放置は子育てだけじゃない!)すると、怖い条例や法律を勝手に作られてしまうことを、私たちが強く認識できた事象にもなったのではないかと。

ただし、政治家の方々が、市民が(今回は県民)困ることをやろうなんて思ってないでしょう。こうなってしまうのは、政治家の方に入る情報が偏っていることも問題なのではないかと、シングルマザー支援に関わっていても感じることと、同じことを感じました。

条例など制定せずとも、多くの人は虐待に当たるような放置はしません。しかし、一部の人がしてしまいます。この一部の人にルールを守らせるために、全ての人にルールや罰則を与えていきます。この一部の人がいることで、多くの人の生活が苦しめられます。

最も悲しいことは、ルールを決めても罰則を与えても、この一部の人たちには届きません。多くの人が苦しめられるルールを無視して、それでも虐待をするんです。

また、今回は通報義務がありました。今でも、多くの常識的な子育てをしている親ほど、こどもを普通に叱ったりするだけでも、通報を恐れています。簡単に通報って言いますが、誤解で通報されでもしたら、その後どれだけレッテルを貼られ、生きづらくなるのかを、政治家の方は知らないのかもしれません。

また、もっとややこしいのが、通報をすることを好む、一部の人も出てきます。これも警察や児相が見極め力があればいいですが、通報後の手続きは、通報された人を追い込むようになっていると、私は感じています。誤解であっても、通報された事実は残るんです。

最近は、ヤングケアラーとお手伝いの差が見極められずに悩む母親も増えています。既に生きづらくなっているところに、このような「虐待」というルールを決められてしまうのは、苦しくて苦しくて、更に親は「子育ては大変よ」と子どもたちに伝えてしまうでしょう。

そして少子化が進む。