女性の自立の敵は「できない」という思い込み?

「できない」から「できる」へ、これが自立の第一歩

シングルマザー紹介:人生を再スタート

今までに5000人以上の相談を受けてきて、女性の自立の敵は「できない」という思い込みだと、私の中では結論となっています。いわゆる性別役割分担意識からくる思い込みです。

とにかく世の中が「できない」と思わせられることばかり。30代以下は教育も違うので自立は女性も自然としていくでしょうが、現状、社会の変化に意識が付いていけていないのは40代以上で、80代後半の方はギリ、逃げ切りでしょうか。そうも言っていられない人も多いかなとも思いますが・・・

30代以下の方でも、親の影響は社会の影響より大きいので、ご両親が性別役割分担意識が強いと、その影響によって「できない」意識が強くなっていることは大いに想像できます。

中学生から「我が家はお金に困っています。世帯主だけが働いていて、パートをしています」と聞いたら、「仕事を変えた方がいいのでは?」と思う人も多いかと。この時頭に浮かぶ世帯主は男性になる方が多いと思います。

しかし「母子家庭です」と中学生が言ったら、パートに疑問を持つ人は圧倒的に減ります。女性だと「できない」から「何か支援はないのかな?」という話になりやすいです。

自分の強い意志で自立へと進める人はそう多くない。10人に聞いたら9人が「支援何があるかな?」と考えていくのをみたら、自分もそう考えてしまうのは当り前かなと思います。「仕事を変えて収入をあげよう」と言ってくれるのは1人だけです。この言葉は薄れて消えていきます

私はこの割合を5人対5人に変えたいと考えています。

「我が家はお金に困っています。母子家庭です」と中学生に言われたら、5人が「何か助けてもらえる方法を探そう」と言ってくれて、5人が「自立できる方法を探そう」と言ってくれる。そんな世の中を目指しています。

情報が均等になれば、自分で選択することができます。「助けてもらえる方法を探す」でもいいんです。「自立できる方法を探す」という情報も必要です。両方を均等に聞いて、自分でどっちにするかを決めて進めば、この時点で自責です。

今は9:1だから、自立の方法を探している人も、諦めて助けてもらえる方法から探すしかなくなる。年齢が上がれば上がるほど、自立は難しくなります。子どもたちにお金が掛かるようになります。

情報の格差を早く止めたいです。

安易に「最後は生活保護があるから」という人がとても増えました。そういう方の多くが生活保護の現状を知りません。これも情報格差現象のひとつだと感じています。

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