【輝く女性インタビュー第14回:木村 洋子さん】
昨年から始まった「きぎょう塾」に1期生として参加してくれた木村さん。
とても真面目で、静かな中に強い芯をもっている女性です。きぎょう塾の卒業コンペでは壮大な計画も発表してくださり、これから協会の強い味方になってくれそうな予感です。
●まずは自己紹介からお願いします。
小学1年生の男の子がいる横浜在住の木村洋子です。ひとり親生活5年が経過しました。
今は、フルタイムの派遣社員をしています。
●シングルマザーになった経緯を教えてください。
夫の実家で、あちらの親と同居していたんですが、彼はずっと自分の家族を優先する人でした。それは知り合った10代の頃から変わらず、親の借金も自分が返すような人でした。最初は、ただ親思いのいい人、彼の国の人は皆そういう国民性なんだと思っていましたが、結婚して暫くしてから「なにかこの家はおかしい。」と感じ始めました。
そして、結婚前からうつ病を患っていた私は、ここにいたら心身おかしくなってしまうと思ったんです。その時、偶然実家の母から電話がありました。事情を話すと、戻ってくるよう言われたんですが、もう体が動かず、帰りたくても帰れない状況でした。その後、いろいろと本当に大変な思いをしましたが、彼と2人で生活を始めたんです。中古ですが家を買い、息子が産まれました。
そして暫くすると震災がありました。それから一気に彼の仕事がうまくいかなくなりました。稼ぎがどんどん減って、住宅ローンの返済も厳しく、生活ができない状況になりました。そこで、子どもを育てていくのに家を売るしかないと話をしても、「家は子どもに残してやれる唯一の財産だから嫌だ。」と言われました。挙げ句の果てに、「友達から中国本土での事業に誘われたから、日本での仕事を辞めて中国に行きたい。日本で子供を育てほしい。」と言われました。当時息子が1歳。彼が中国にいくのはまあいいとしても、私は仕事をしていなかったので、生活費などの仕送りをお願いすると、「友達が来てっていうから行くだけで、新規事業がうまくいくか分からないから、お金をくれとは言えない。」と言われ、もうこれはダメだと思い、離婚の話合いを始めました。
でも、彼は離婚に応じませんでした。「何も悪いことしてない、浮気をしたわけでもない。離婚するなら子どもを渡さない。子どもは向こうの親戚に預けて育てる。向うの国籍を取らせる。その方が絶対幸せだ!」とまで言われました。離婚前に子どもが国外に連れ出されたら大変なことになると、迷わず弁護士を立てて、1年程かけて離婚調停を成立させました。
●一番最初に江成さんに合った頃の木村さんはどんな感じでしたか?
今の会社に入社して半年ほどでしたが、仕事に悩んでいる時でした。
また、離婚後の初めての子どもの誕生日に、彼が突然あらわれて警察を呼ぶ事態になったことから、子どもの安全確保のため、将来的に在宅ワーク1本で生計をたてようと、少しずつ在宅ワークもやっていました。でも、自分の力量では在宅ワークで生計を立てることは難しいとも、実は薄々感じていて、私は何をしているのだろうと葛藤していた時期でした。
江成さんの話で、シングルマザーで外にでるのが大変な人がいることを知りました。江成さんが「どんな人でも必ず受け入れられる安全な場所があるから、探して行ってほしい」と仰っていたのが印象的でした。当時、私は今の職場では受け入れられてないと強く思っていたので、自分にとっての安全な場所を探そうと思ったきっかけになりました。ただ、この点はきぎょう塾を受講して、職場に対する不満は自分に原因があったことに、つい先日気づきました(笑)。
●きぎょう塾を受けた理由を教えてください。
仕事に対しての不満と経済的に厳しい現実、そして、子どもの成長に伴う子育ての悩み。どうにかしたい、変わりたい、起業できたらいいなと思ったからです。
その頃、子どもの習い事を2つやっていて、月謝も大変でした。切り詰めて習わしてるのに、習い事に行く支度をさっさとしない子供にすごくイライラしていました。「やる気あるの!無駄にしないで!」と、毎週怒っていましたね。お金があれば、そんなにイライラしないのかもしれないとも思いました。だから、年収300万をまずは目指そうとハッピーチェンジのセミナーを受けました。
そこから、きぎょう塾のプレ講座に誘って頂きました。プレ講座で、コーチングなど勉強ができるのも楽しみでした。中でも、将来のお金の不安があったので、ライフプランニングの受講が一番の目的でした。個別でコンサルティングしてもらうとそれなりのお金をとられるだろうから、プレの金額で勉強ができるなら安いと思いました。
また、プレ講座で聞いたメタファシリテーターの話がすごく哲学的で面白く、もっと知りたい、勉強したいと思いました。
そして、本講座をうけることによって、漠然と「起業したい」という気持ちがはっきりして、本当に変われるかもしれないと、期待値が上がっていきました。
●きぎょう塾、終わってどうですか。
終わっちゃったよ、どうしよう!というのが率直な思いです。
塾で習っているうちは、「学ぶ立場」だったので安心安全でした。でも、卒業して「独り立ちする立場」になって、不安です。そして、これから始まる2期生に抜かされちゃいけない、置いていかれちゃいけないという思いもあります。
さまざまな不安と、「とにかくやる!」という思いが、自分の中でグルグルしています。(笑)
●以前とは何がどう変わりましたか。
不安な気持ちがあっても、その不安に対して、どう解決、解消していくかを考えるようになりました。
今までは、自分の狭い価値観に閉じこもるだけで、異なるものは勿論、恐らく自分自身をも受け入れるという考えがありませんでした。でも、段々と外に向かう気持ちが芽生えました。それは、自分とは異なる他者の言葉や考え方を、「そういうとらえ方もあるんだなぁ。」と感じられるようになったり、実際に人から意見を貰って動くことができるようになりました。また、自分はなぜそう感じたか、その感情の良し悪しに関係なく、自分を受け入れることができるようになり、これからどうするかを順序立てて考えらえるようになりました。
きぎょう塾での学びのお蔭です。
●1期生としてメッセージをお願いします。
実は、今だから感じている後悔が1つだけあります。
私の場合「変わりたい、起業したい」という漠然とした思いでスタートしました。その「漠然」の中でも、自分なりに、「起業した自分は、あちこち行って働いて、着飾って、ザクザク稼いでいる!」というイメージだけはあったのに、なぜ、その「起業した自分」「変わった自分」を頭にイメージせずに、きぎょう塾の4か月間を過ごしてしまったのだろうかと後悔しています。
1日1回1分でもイメージしていれば、もっと成長できたかもしれないと後悔しています(笑)
これから2期生の皆さんが学ぶきぎょう塾の期間。イメージしたいと思います。
皆さん、一緒にイメージトレーニングやりましょう!(笑)