男性と違った目線やきめ細やかなサービス。女性の管理職を増やしたい
江成)女性の管理職を増やしたいと言う意向があるそうですね。業務委託のお仕事で、どんな管理職をイメージしているのか伺いたいのですが。
森脇)現場主導の会社で、従業員の9割以上がルート配送や新規営業で外回りに出ています。
入っていただいたら、まずは男女問わず現場に入っていただきます。
その中で我々の仕事が合う、好きだと言う方を引き上げて、管理職になるシステムを作っています。
今、女性の管理職が、男性と違った目線やきめ細やかなサービスなどがあるなど色々良い点が見えたので、管理職を増やしたいと思っています。
江成)その時は業務委託ではなく社員というイメージですか?
森脇)そうですね。
江成)期間的にどのくらいで社員への道が拓かれるのですか?
森脇)ご本人の希望もありますが、社員志向の強い方だと短い方では、1年以内。我々は実績が評価基準なので、実績があってやる気があれば管理職になれます。
働く時間を増やすも減らすも個人の自由です
江成)業務委託に対して、まだ会員さんの理解が浅いと感じているのですが、働き方としては自由が得られると言う意味では浸透させていきたい働き方の一つだと考えています。
森脇)どうしても女性の場合、出産だとかお子さんの年齢で、正社員として仕事だけという働き方がなかなか難しい。
そんな中で、業務委託は働ける時間も選べますし、収入も得られる中で、子育てと両立できます。
ある程度お子さんが大きくなったら、いつでも働き方を転換できるような形はとっていきたいと思っています。
江成)となると、自分の希望を聞いてくれる時期があるのですか?
森脇)1年に1回申告書というもので、自分の業務量や仕事内容、来年度収入を増やしたいのかどうかの希望を書く機会があります。
また、業務委託だと孤独なイメージを持たれている方も多いのですが、チームで動いているので、必ずエリアに上司がいます。
なので、1日1回は必ず上司と連絡をする時間があります。
働き方や仕事の内容、将来のことなどいつでも相談することができます。
業務委託のメリットは、働く時間を増やすも減らすも個人の自由になってきます。
自分の時間と収入が合えば、いつでも変更できるのが利点です。
1日のスケジュールは?
江成)素晴らしいですね!そういう働き方を望まれている方は多いと思います。あと、業務時間を伺いたいのですが、朝出社はするんですか?
森脇)直行直帰のスタイルです。朝、スタッフは現場に直行して、業務が終わったら、エリアの近い倉庫に寄って、翌日の積み込みをし、清算をして自宅に帰るという流れを取っています。
江成)では、在庫を家に持ち帰る必要はなくて、その日に積み下ろしと清算を済ませるんですね。1日平均何件くらいまわるのですか?
森脇)様々ですが、1日びっちり働いた場合(男性)、1日60〜70件くらいです。
江成)そのくらいまわれるのですね!
森脇)9時から15時の方は約40〜50件ですね。エリアの特性もありますから、都心ですと1箇所で何件もできますが、その他エリアでしたら1件やったらまた他の場所に移動するというスタイルですね。
江成)都心は件数をこなせそうですが。車の置き場所なども考えないといけませんね。
森脇)それもそうですが、都心の場合は縦に高いビルが多いので、件数は多いですが、土地が縦に伸びてくる。
マットの枚数やサイズは面積に比例する仕事なので、件数は多いけれど、細かいお客さんが密集しています。
ローカルになってくると、1件1件まわっていくのだけれど、1つの商品のサイズが大きくなり、枚数が増えてきます。
「業務委託」という考え方
江成)そういう特色があるのですね。
おそらく業務委託のメリットと将来性、お給料を増やしたい場合に何をすればいいのか、を疑問に持つと思うんです。
女性は業務委託に対して抵抗がある方が少なくないと思うのですが、普段の面接時にどのように説明されていますか。
森脇)業務委託は自分のライフスタイルに合わせて働けるというのが一番です。
抵抗があるというのは私どもも重々理解しています。
今回のようにシングルマザーの方に対しても、例えば16時に帰宅希望で収入が欲しい方にも考えながらご説明しています。
江成)実は業務委託って良い働き方のひとつでもあるので、私たちも丁寧に伝えていきたいなと思っています。
アンケートを集計中ですが、やっぱりそこがわからないので、説明を受けたいという回答が多かったです。
メリットをちゃんと伝えられれば理解してもらえると思っています。
自分の働ける時間と欲しい収入を上手に調整して働くことができますね。
例えば、あと2時間多く働けば、いくら収入が増えるとか、シミュレーションしやすいですね。
森脇)いくら売上を持つかでお給料のベースが変わってきます。
なので、例えば来年からお子さんが中学に上がるので、もう少し働いて収入を増やしたいという相談にも乗れます。
業務委託は外から入ってくるという抵抗がある方もいらっしゃいますが、我々のルート配送の方は9割が業務委託です。
もともと社員で、仕事は好きだけど、管理する仕事には向かないという方は業務委託に転身したり、逆に業務委託で入って仕事が好きでキャリアを積んで正社員を目指される方もいらっしゃいます。
江成)実はうちも業務委託は半数います。
子供との生活を考え、正社員だと責任が重いという印象があるようで、業務委託を選んでいます。
なので、正社員になりたかったら申告してもらって、御社と同じで正社員に見合う人であればなってもらいたいという風にしています。
なので、うちは(自分で働き方を決められるので)業務委託選択する現状があります。知ってしまえば問題はないのかと思っています。
あと、収入を増やす時は、営業をして新たに新規顧客を取るのかなと想像したのですがいかがですか?
収入を増やす時は、営業をして新たに新規顧客を取る?
森脇)単純に時間を増やして、持ち売り上げを増やすことが基本ですが、それ以外に売上×何%という報酬計算の仕方をしています。
そのパーセンテージが営業実績で決まる仕組みです。
私どもはレンタル事業ですので、既存のお客様にどれだけ長く使っていただけるのかが分岐点になります。
解約と新規実績をもとに、そのパーセンテージが決定します。
なので、新規の量が上回れば同じ量を配達しても、もらえるパーセントが違うという仕組みです。
江成)同じ100件でも継続率の高い人の方がお給料が高いということですね?ということは、守るということが大切なお仕事の一つになっているのですね。
では、完全な新規はどうなんですか?
森脇)完全な新規を取ってくるは、やる気がみなぎっている方だけですね(笑)。
「空き日」というのがありまして、週5日のうちフルの方でも、4ルートしか持っていなくて、1日は空き日となっています。
その空き日に新規開拓を組み込む方もいらっしゃいますが、ごく稀です。
私共が求めているのは、既存のお客様を守っていただく事と、既存のお客様に別の事業を進めて、既存のお客様にボリュームアップをする指導をしています。
江成)モップや、ウォーターサーバーやコーヒーなど多岐に渡った商品をお取り扱いしているので、1社に全て入れられるのかなと思ったのですが、お客様との関係が作られた上で、他の事業も進めていくということですか?
森脇)新規をとる際にお客様のニーズがウォーターサーバーだけでした、マットだけでしたということは往々にしてあることです。
初回に入るのは1事業だけが多いです。
ルートスタッフが定期的に伺いますので、別の事業を紹介しながら単価を増やしていくというシステムです。
競合他社の部分を弊社の事業にひっくり返していけば良いという事です。
江成)それは他社も同じことですね。だから、どう選んでいただけるかはその人のコミュニケーション力によりますね。
関係ができてから既存のお客様に提案するとなると、全くの新規で飛び込んでいくのではないのですか?
森脇)ほとんどはそうですね。既存のお客様にご紹介をしていく方がずっとウェイトが大きいです。
営業部隊がしっかりクロージングをして、自分の実績として加算されていくシステム
江成)では白地のお客様の新規をとる場合の方が、お給料がいいのですか?
森脇)そういうわけではないです。既存のお客様に対しても新規契約として計算します。
別の営業専門部隊がありますので、ルート担当者はきっかけ作りをしていただきます。
それを営業部隊がしっかりクロージングをして、自分の実績として加算されていくシステムです。
江成)そこは全く差がないんですね。
女性にとって全く知らないところの営業は緊張しますが、既存のお客様に対してだったらそれほど抵抗がないように思えますね。
森脇)毎回決まったお客様に定期的に伺いますので、3〜4ヶ月もすると名前を覚えていただいたり、世間話ができるような関係になっていきますので、気を使うことが減ってきます。
女性ならではの気遣いや表情の柔らかさ。特に主婦層の方はすごく優秀。
江成)ルート配送の男女比はどれくらいですか?
森脇)全国のマット事業だけだと、8:2で男性の方が多いですが、地方は女性が多いです。
ダスキンさんから独立した会社で、当初は100%男性でした。今、徐々に女性が増えてきました。
江成)女性が増えてきていかがですか?
森脇)女性は気遣いが素晴らしい。
女性ならではの気遣いや表情の柔らかさもあり、お客様も接しやすいようです。
空気清浄機などの機械関係のメンテナンスだと、女性はしっかりとお掃除が行き届く。
そして、お客様の困っていることはこうだろうなという予測ができるので、特に主婦層の方はすごく優秀だなと感じます。
江成)継続率の変化は?
森脇)違いますね!
江成)やっぱりコミュニケーションが取れているということですか?
森脇)そうなんですよ!継続商売ですので、解約率は圧倒的に女性の方が低いんですよ!
江成)意識をしているというか、自然とそういう結果がでてきている?
森脇)そうなんですよ!弊社のコーヒー事業もありますが、当初は男性が多かったのですが、現在は100%女性になりました。
業務委託が多い会社なので、確定申告など教えてもらえる環境があります。
江成)年齢はいかがですか?
森脇)20〜60代と幅広いのですが、30〜40代の方が多いです。
江成)車に関してはどうですか?
森脇)車は貸与ですので、車の経費はご自身でまかないます。
江成)そこは業務委託だから、経費で使っていくということですね。
そのあたりの申告はどうですか?
森脇)全員確定申告をしています。
ただ、報酬から引く形ですので、経費は出ていますから、それを確定申告していただくだけです。
江成)では、もう紙ベースで出ているわけですね。
女性は数字が苦手な方も多いですから、そんなところでつまずいたらもったいないですからね。
森脇)業務委託は自分でやらなければいけないですが、幸い当社は業務委託の方ばかりですから、その際は一緒に行ったり教えてもらえる環境ですので、そういったつまずきは少ないのではないかと思います。
江成)仲間がいるということですね!相談する人は常にいるのですね。エリアはどうですか?
森脇)全国ございますが、今、東京都内に力を入れています。
地方の女性は、すでにお子さんの成長とともに稼ぐという働き方を選ばれていて、活躍されています。
江成)業務委託から教育係というロールモデルとして、とてもいいシステムですので、会員さんにお伝えしていきますね。ありがとうございました。
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