シングルマザーのイメージに翻弄されないで・・・あなたはあなたの生き方を見つける

さっきの地震、大きくないけど音が凄かった。家が古いのかな?と気になる江成です。
ハザードマップを見たら、この辺りでも安全な地域だということを、一昨年の台風の時に知りました。

ポジティブである人が上手くいきやすいのは言うまでもないので、発信はポジティブを心掛けています。そもそもポジティブなので、私はそこには苦労はないのですが、伝えたい人が苦しくなってしまうのは如何なものかと・・・

どうしてもポジティブに物事を考えられないけれど、めちゃめちゃ、私なんて足元にも及ばないくらい努力している人が多いんです。個人的にはそれがもったいなくてもったいなくて、環境問題(比較するほどのことでもないが・・・)よりも大事なんじゃないかと感じます。

以前、シングルマザーと検索とすると「貧困」「大変」「苦しい」ということばかりがヒットするからか、特に生活に困っていない方なのに、やりたいことをやってはいけないと思い込んでいる方がいました。私はその方に、「あなたはあなたで、世の中のシングルマザー像に合わせる必要はないですよ。特にネットに出てくるシングルマザー像は偏りが多いので」と伝えたことがあります。

生活に困らず暮らしているシングルマザーも多いですし、日本シングルマザー支援協会の就職支援を受けた方の平均年収は380万円となっているので、やり方さえ知ればできるので、そのことを知らせたいと、いつも考えています。

が、うまく暮らしている人のことを伝えると、私たちの目的は真似して欲しいな・・・なんですが、どうしてもポジティブに考えられない方だと、「あの人はできているのに、私はできていない」と捉えてしまうこともあるようです。

「できない」よりも「変化したい」が強い方は、恐怖心と不安の中、目を瞑りながらも協会の個別相談のドアをたたいてくれたりもします。その方たちの多くは、「なんであんなに不安だったんでしょうね・笑」と笑い話になったりもしています。

シングルマザーは日本に約120万人いると言われています。その中で貧困世帯が5割を超えているという統計があります。数字的には貧困世帯でも、実際は本人は困っていない方もいらっしゃいます。何を幸せと感じるかは、人それぞれですから。

養育費に関しても、もらっていないことばかりがフューチャーされますが、多くもらっている方には方の、別の課題があります。

そして何よりも幸福度に関連してくることは、どう考えても、本人の考え方です。
本人の考え方を、他人が否定することはできません。が、目的と考えが相容れていない場合は、それは伝えてあげないと分からないですし、伝えることで多くの人が「だからかな・・・納得できました」となります。

日本シングルマザー支援協会では、シングルマザーの方、ひとりひとりと真摯に向き合い、マニュアルに当てはめるのではなく、その方が幸せと感じられる未来を一緒に考えて行きます。そのために、細かく細かく説明をしていくこと、押し付けるのではなく、理解に至るまでに誤解がないようにという意味で、説明を重ねていく必要性をとても感じるようになりました。

説明の大切さを、私たちが更に理解した途端に、自立へ向けてのスピードが速まった気がしています。何が自立に向けてのブレーキになっているのかを、多くの方と関わらせてもらっていることで、本質的に見つけていく。こうやってMES(ミーズ)を構築してきたのですが、まだまだ検証、分析の余地はあるんです。

どうしても、「かわいそう」ということにのみ視点が向いていると、本当に必要な、自立に向けての支援が疎かになってしまいます。自治体の方との意見交換会でも、「なぜ解決しないかを考えて欲しいです」と伝えたことがありますが、その意味も理解してもらうのは難しいんだなとも感じています。が、時間を掛けて進めていたら、かなり理解されるようになったので、諦めないことの大切さも実感です。

今後は、「あの人はできているのに、私はできていない」と捉えてしまう人が、「私にもできる」と苦しまずに捉えられるようにと、発信の方法も更に考えていくことで、シングルマザーの自立促進を進めていきます。