自分が自分の人生を俯瞰できるかどうか?シングルマザー自分で決める!
ここ数日の間で何度か首都高を走り、「おうちにかえろう。病院」が気になっている江成です。
ということで、ちょっと調べてみたら、病気を治すことに偏っていないか?とおうちにかえりたいという想いを一番に考えた病院のようです。
■専門家に依頼する時、専門家とあなたのゴールは違うことを理解して■
ちょっと衝撃的でした。何故なら、シングルマザー支援をしていて疑問に感じてしまうことのひとつに、「それぞれの専門家の立場に偏り過ぎていないか?」があります。どういうことかと言うと、弁護士さんは調停で養育費をたくさんもらうことに偏る。この結果、シングルマザー側の自立が遅れることにもなり、結果離婚後貧困に陥りやすい。心を弱めてしまった方が精神科に行くと、「休みましょう、うつ病です」と診断され、その後の就職に大きな影響を与え、結果貧困に陥りやすくなる。母子寮では、「無理しないで」に偏り、ここから抜け出せないことに悩み続ける女性が増えてしまう。
どれも大事なことなのですが、その方の“人生”の通過点でしか今はないと考えると、その方がそう遠くない未来に笑顔でいることを創造して接すると、ゴールはそこじゃないのではないか?と思うことが多いのです。
どこかで未来を切り拓かなきゃいけない時期がくる。その時が一日でも早く訪れるように、そしてその時に邪魔にならない“今”を構築させていくようにと、長い目で考えてあげなければいけないと。
■追い込まれると視野がどうしても狭くなる■
どうしても当事者は追い込まれていることが多いので、視野が狭くなり、課題と感じていることも偏ります。
「夫がモラハラで辛いです」となれば、耳に入るのは夫のきつい言葉ばかりで、時に優しい言葉をかけてくれたとしても、もう聞こえなくなっています。人間誰でも、追い込まれればそうなってしまいますが、相談を受ける側には余裕があるはずなのに、「それは大変直ぐに逃げましょう」となってしまっては、対処療法としか言えず、その方の“未来”が構築しにくくなります。
逃げることで夫からは逃れられますが、生活ができていたのは夫の収入だったり、自分に自信がないまま社会に放り出されることになったりしては、結果的に自立ができない苦しみが今度はやってくるのです。
そんなことを日々考えていた中で、「おうちにかえろう。病院」を見て、そして調べて、そのコンセプトに心を打たれてしまったわけです。
いろんなことが起こります。嫌なことも多いです。しかし視点を変えれば自分の周りに別世界が拡がることも多いです。追い込まれてしまった人だからこそ、視野を拡げ、視点を高めるお手伝いをすることで、自分の課題を複雑化せずに解決することもできます。
個別相談では、専門的なことは専門家に頼むのが一番良いということを伝えると同時に、専門家の方はその部分に対して真剣に向き合ってくれるので、あなたは自分の未来も含めてトータル的に判断してくださいね。そのお手伝いを私もしますから、とお伝えしています。
結果的には自分が自分の人生を俯瞰できるかどうか?なのだと私は考えています。