愚痴でも不満でも、不安でも、自慢でも、何でもいい、話を聴くことに意味が・・・
昨日も自分の引き寄せ力に驚いた江成です。(偶然では片づけない!)
■お子さんの学力向上と、保護者の自立支援■
自治体の事業として取り組ませていただいている、訪問相談事業。お子さんは家庭教師を無料で付けてもらえ、お母さんお父さんには私たちが一度以上訪問し、色々とお話を聞きます。この事業の目的は、お子さんの学力向上と、保護者の自立支援です。
子どもの貧困という言葉を良く聞きますが、子どものみで貧困は起こりません。家庭の経済状況に影響を受けます。どちらが先かと考ていると子どもはどんどん大きくなるので、両立が必要です。それを叶えた事業です。
多くのシングルマザーが、相談をすることにあまり意味を感じていません。なぜなら相談しても解決するという経験をしていないからだと私は思っています。私もそうだったので。
自分でずっと暗闇の中を走っているような状況でした。市役所に行けば大丈夫とは思えなかった。離婚した時の窓口で自立の方法はひとつも教えてくれなかったので、その一度の経験が私を相談から遠ざけてしまいました。
今思うと、わざわざ辛い時期を長引かせる必要があるのか?ということですね。誰かが指針を教えてくれて、自分がその行動を起こすことさえできれば、辛い時期は短くて済みます。
私は、とにかく方法を伝えたいと考えています。行動するしないは本人が決めればいいですが、知っているのと、知らなかったのは全然違うと思います。
■愚痴でも不満でも、不安でも、自慢でも、何でもいい■
今、訪問させてもらいながら、自立がどうのというより、しっかり話を聴くということに大きな意味があることを一番感じています。何でもいいです。言いたいこと、愚痴でも不満でも、不安でも、自慢でも、何でもいいです。とにかく話してもらう。それによって自分のことも理解していくものです。そのような会話から自立への道が見える方は少なくありません。以外かもしれませんが、吐き出すことがまず先です。受け止められることが先なんです。
私たちの相談業務はプロファイリング相談と呼んでいます。何かの施策を当てはめるのではなく、あくまでも個々に合わせた方法をお伝えしていくことができます。
そこで見えた本心、本当の課題に対して、解決策をお伝えしてくる。もし行動したいのであれば、お手伝いを全面的にしますよと。
ドアを開けてくれた最初の私への表情と、帰りに玄関まで見送ってくれる笑顔が全然違う。少なくとも今、さっきより安心してくれたのかなと。それが毎回嬉しいです。
■相談することをもっと身近に■
一時の安心は持続するものではありませんが、不安になったらまた相談してくれればいい。相談には意味があるということだけでもお伝えできていれば、それは大きなことだと感じています。
その後、協会に登録してくれて、協会の個別相談を利用してくれる方もたくさんいらっしゃいます。イベントに参加されたり、一緒に未来をどう変化させていこうかと考えたりしていきます。
すでに4年、この事業をさせていただいている自治体では、訪問を待ってくれている人も現れてきました。2年続けての方もいれば、上の子の次に下の子の方もいる。ママ友に聞いたと言う人もいます。
この事業、来年から取り組みたいと打合せをさせていただいている自治体もあります。神奈川県相模原市からはじまった事業です。もっと全国に拡げていきたいです。