貧困に陥らない人はパートや派遣社員という選択をしていません

女性の社会復帰の壁の大きな要因は、女性側の自己肯定感の低さにあると感じます。今まずやるべきことは女性が自信を失う環境を無くすことです。



■男女関係なく、経済力を持ち浪費癖が無ければ貧困に陥る可能性は低い■
男女関係なく、貧困に陥るには収入の不安定があります。男性でもアルバイトや派遣社員であれば老後に貧困に陥る可能性は高いです。女性は圧倒的に経済力を持たないので貧困に陥りやすいので、課題意識を持たれますが、経済力の無さ、不安定な収入のまま過ごしてしまうことが最も大きな要因です。

収入が安定していても浪費癖があれば、これも男女関係なく貧困に陥る可能性が高いです。男性だから女性だからではなく、安定又は働く意欲が高く経済力を持っていることと、浪費癖が無ければ貧困に陥る可能性は限りなく低くなります。

女性だけで考えた時に、家庭に入ってしまうこと、子育てとの両立ができる社会になっていないことも要因として増えます。男女の違いを敢えて上げれば、子育てへの理解が社会側に低いことが、女性が経済力を持てない理由になっていることは確かです。

子育てと経済力で考えると、シングルファーザーも男性全般の中では経済的安定は持ちづらくなっています。祖父母が子育てをしている時も同じようなことが起きます。

■貧困に陥らない人はパートや派遣社員という選択をしていません■
では子育てをしながらも経済力を持つことができている人で見ていくと、優先順位の上位が働くこと(家庭の経済)になっています。必要な収入を得る仕事を見つけ、それができる働く環境を作ります。パートや派遣社員という選択をしていません。企業で働くことが難しいと考え起業している人も少なくありません。

こう見ていくと、社会側の子育てへの理解を深めることが最も重要なこととなり、次に働く側が経済力を持つことの重要性を理解することとなります。

■多くの女性がキャリアを再構築することが出来なくなってしまう■
もう一度女性だけで考えた時に、家庭に入ってしまうと自己決定力が低くなり、自分で決められないことが増えていきます。この環境が自信を失い、辛いと感じることが増えたり、自分ではどうにも解決できないことが増えてくるので他責になりやすくなります。その結果が周りの人のちょっとした言葉にも傷つきやすくなったりするので、働きだしても耐えられません。

こうして多くの女性がキャリアを再構築することが出来なくなってしまいます。今採用などに関わっている方はきっと、「女性は直ぐに辞めちゃうから」と思っているかもしれませんが、それを女性側の特性だと思ってしまっていると何も解決しません。女性が自信を無くしてしまう環境を無くすこと、これを全ての人が理解し、当たり前を作っていくことが女性の貧困を減らすこと、人材不足の解消、福祉費の増大に伴う税負担など、全ての人に関わるであろう課題の解決に繋がると考えています。

当たり前を変えていく、みんなで考える時期に来ているのではないでしょうか?