生活困窮の原因は?重要なことを知る機会が与えられていない
依存する人を増やす仕組みが出来上がっている日本。既に諸々アンバランス感が否めない。正直、この状態で若者が希望を見出せるとは思えない・・・怖いな。
■生活困窮の原因は?重要なことを知る機会が与えられていない■
ある、超有名な政治家の方のインタビュー動画を見ながら、「国民がバカだから日本が成長しないのは仕方ないでしょ?」と言われているように感じてしまった。実際にそのような言葉は一切使っていないが、私にはそう聞こえてしまった。
しかしよく考えてみて欲しい。
驚くほど重要なことを知る機会が与えられていないということを。
私はシングルマザーとしての自分の貧困の経験や、1万人を超える個別相談から見るデータや、自治体や企業と話を進めていることが多いという環境の中で、「知らないことが多すぎるから生活困窮に陥る人が増えてしまった」と感じています。
しかし「知らないから知ってもらおう」という動きにはならず、「知らないからできないのなら福祉の力でどうにか・・・」となってしまう。
この状況が長く続く中、日本全体が失速し、自分の力で生活できる人と、福祉の力を借りなければいけない人のバランスが崩れてしまったなと。
■高齢者女性の貧困率の増加は、今後転がるように高まるのではないか?■
デフレが続くこの国で、国民保険料は平成元年と令和3年を比較すると2倍になっています。平成14年度からは減免措置もありますが、減免措置を取らないといけない人がいるくらい、国民の税負担は増えてしまったのでしょう。
年金受給額は平成元年と平成19年を比較すると3万円増加しています。今後って更にどうなるのでしょうか?
高齢者女性の貧困率の増加は、今後転がるように高まるのではないかと感じています。今その予備軍の女性が既に貧困に陥りやすい環境にある人が多いこと、又は既に貧困に陥っていることから見れば明白です。
これだけ明白でも尚、依存しやすい環境を整えていることが不思議でなりません。それこそ、誰が幸せになるのでしょうか?
今の30代、40代、50代が事実を知り、どう動けば自分の老後を守ることができるのか、方法を伝えれば、社会全体で理解し動き出せば、かなり防げると感じています。しかし冒頭で書いた政治家の方の「バカだから」と私が感じたことがもし事実だったら(事実ではなく誤解だと信じたい)「言っても理解されない」となり、目の前のことを何となくこなし、どんどん取り返しがつかないことになっていくのでしょうか?
それだけは何が何でも、子どもたちのために防ぎたいです。
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「女性の社会復帰サポート J・キャリア 企業コンソーシアム」
1月13日(木) 14時~15時で開催します。