1,相談者の経済力、2,財産分与、年金分割、3,1,2の状況を鑑みた自立へ

別記事参照でブログを書いてみました。



50代の離婚を考えてみます。

■「もう一度、新しいパートナーと人生をやり直したい」とは?■
丸の内ソレイユ法律事務所のホームページにこんな記事が。
「男性にとって“離婚適齢期”は45歳~52歳」と。

記事から抜粋『男性も40代を過ぎると、ある程度自分の将来像が明確に見えてきます。あと何年で、どのような地位になり、退職金はどのくらいで、定年を迎えた後はどのように日々を過ごすか・・・。そんな時に、過去を振り返り、一緒に暮らしている妻を見て、「こんなはずじゃなかった」「もう一度、新しいパートナーと人生をやり直したい」と考えてしまうケースは非常に多いもの。』

弁護士さんへの相談の視点ですね。実は女性からの離婚相談を受ける私の視点から見ても、状況は同じです。人生100年時代になり、先を見通しやすい男性側が、50歳前後で新たな生活を手に入れたいと思う人が増えているなという印象です。

日本の離婚の原因のダントツ1位は「性格の不一致」
これは夫婦の溝を埋める努力をしないまま、お互いに不満を持ちつつも何もせず、気づけばそれが常態化してしまった中で、どちらか片方が何かのタイミングで動き出すと、もう一方が慌てだすということが、あちらこちらで起きているからでしょう。

話し合う、ということができない国民性なのでしょうか???
第三者を入れて話し合うこともあまりしませんし、リスクマネジメントを一人一人が考える時代になった、というか、なってしまったのかもしれません。

■1,相談者の経済力、2,財産分与、年金分割、3,1,2の状況を鑑みた自立へ■
日本シングルマザー支援協会に相談に来られる50代で離婚を考える方の場合、
1,相談者の経済力・・・を確認して
2,財産分与、年金分割・・・などを確認
3,1,2の状況を鑑みた自立への道・・・を考えていくという流れです。

働き続けている人であれば、50代ではほぼほぼ自分ひとりでも生きていくことができるので、離婚を夫から言い出された不安などで相談されますが、ひとつひとつ確認作業を一緒にすれば安心されます。そうすると自分自身にとっても離婚のメリットも見えてくるので、笑顔で離婚に応じることができるでしょう。

専業主婦やパート程度の仕事しかしていなかった場合は、2,財産分与、年金分割の確認をして、まとまったお金をどれくらい持って離婚できるか?で変わってきます。その状況によっては、今後もパートでも充分なケースもあります。また状況によっては老体に鞭打って働くしかないか、生活保護も視野に考える必要もあります。

ここまでは、仲が悪かったとしても家計で見た時に準備をされていたご家庭と、結婚生活中も両者、又は夫婦のどちらかが浪費癖があったりと、その日暮らしで数十年過ごしてしまったご家庭だったかで違います。

専業主婦でも、夫の収入の中で、自分が右から左に動かせるお金の用意は必要です。特に「夫が話し合いができないタイプで・・・」という人は危険です。何が起こってもいいように、自分のお金の確保をしておきましょう。

「家計すら任せてくれない・・・」という夫の場合は、直ぐに働きましょう。
「私が働くと家に入れてくれるお金を減らされる・・・」という場合は、夫に自分の給料を伝えてはいけません。バカなフリをしましょう。
「明細を見せろと言います」という場合は、離婚を考えた方がいいかもしれません。

■50代の離婚を考えると・・・■
話が逸れましたが、50代の離婚を考えると、昔と違い男性からの離婚も増えています。浮気とかそういう話ではなく、残りの人生を考えた時、のケースが増えています。

長い結婚生活の我慢の限界で、女性は離婚したくなる方も多いですが、ここは冷静に自分の老後をしっかり考えて準備をしましょう。準備とは“経済力を持つこと”です。

経済力をつける準備の苦労と、夫との結婚生活の継続を比較した時に、重い方へと舵を切りましょう。

しかし、あなたが不満を持っているということは、夫も不満を持っている可能性があります。そのリスクを考えれば、どちらにしても女性のリスクマネジメントから見れば“経済力を持つこと”は避けられないことかもしれません。

亡くなった安部元総理と昭恵さんみたいな夫婦(ずっと、今はあまりいない守り抜いてくれる旦那様だなと思っていた)であれば、こんなこと考えなくてもいいのかもしれません。しかし今回の昭恵さんのコメントに「自分のこれからが不安」という言葉があったように、やはり人生、何が起こるかわからないものです。