シングルマザーだから稼がなきゃいけないと思っていました・・・

大熊町に着いて、夕飯は学生の皆さんと一緒に取った。
あまりにも素晴らしくて、質問ばかりしてしまった。
私たちが教わることのなんと多いことか・・・

(堺市との連携協定締結式)

■ひとり親は打っても響かない?■
先日の船橋セミナーは、船橋市の担当の方の意欲が高いこともあり、3時間に及ぶ2部構成のセミナーになりました。

いろいろな自治体の方と話していると、ひとり親支援については疲弊している感をちょっと感じます。

基本的にはひとり親にとってプラスになるような場を提供しようと本気で考えてくれているのですが、結果的に人が集まらないなど、打っても響かない人たちというイメージが付いてしまっているのだなと思うようになりました。

「シングルマザーって働きたくないんですよね?」と大昔言われた時、ちょっとムカッとしましたが、今は「打っても響かないことに疲弊したんだな」と思うようになりました。

こうなってしまったのは、ひとり親が求めていることを、自治体が理解していないからだとも感じています。

真の自立支援を望んでいるのに、あんまりない・・・。それが浸透してしまっているのだと思います。

■シングルマザーの自立支援を諦めていない■
今年は、ちょっとしたセミナーをいろいろな自治体で開催させてもらっていますが、協会に依頼してくれる自治体は、シングルマザーの自立支援を諦めていない(笑)

シングルマザー側も、自立を諦めてしまっている人も多いですが、自治体側も諦めている。負の相乗効果が成り立ってしまっています。

その中で諦めていない自治体が増えていくと、「大丈夫自立できるよ」と自治体に信じてもらっていることが伝わり、徐々に人も集まるようになり、自立の事例が増えていき、更に自立したいと思う人が増え、更に事例が増えていく。

このサイクルに入ると、誰も諦めなくなっていきます。

自治体の方が諦めずに続けてくれるって、大きな力です。

■シングルマザーだから稼がなきゃいけないと思っていました・・・■
先日の船橋市のセミナーですが、参加者の方にも話してもらいながら進めました。終わりに感想を聞いた時に数名の方が「シングルマザーだから稼がなきゃいけないと思っていましたが、そうではないと分かって安心しました」と。

稼ぐと決めた人も、そうでない人も、苦しんじゃいけないんです。楽しめるように進まないと。

セミナーの終了時、個別相談の終了時、頑張っている人がちょっとでも「楽」になってくれたのが分かると、とても嬉しくなります。

「楽しみながら楽する」ことと「怠けながら楽する」ことは全然違います。
自分の「楽」がどっちなのか、と考えてみてもいいかもしれません。