子育てをしている女性が収入を得にくい環境があるのは事実
本日は茨城県鹿嶋市です。9時からですが、7時に着いてしまいました。
■シングルマザーはひとつの選択の結果■
シングルマザー支援の中で、大きな大きな役割を担うことがひとつある。
「イメージを変える」
かわいそうとか、貧困とか、大変とか、ネガティブなイメージが多い。ひとつも嘘ではないが、あまりにもイメージが先行していることで、実は頑張りたいシングルマザーには偏見という壁ができ、ポテンシャルを活かせないことも多い。
企業との打ち合わせの中でも、シングルマザーを雇用したいと言ってくれるのは大変ありがたいのですが、担当者のイメージが思い込みになっていたりすると、収入は低く、面倒な人だけど福祉的に雇用しなければ、になりやすい。
制限が多くて働くことが難しいだけで、人間的に足りていないわけではない。
自治体でも、いい顔をされない時は特に、福祉の費用を使う人とみなされる。ある時そんな空気を感じたので、「仕事の斡旋もしますし、企業に貢献できる人材になるようにサポートしますので、納税者になります」と伝えたら、距離が縮まるのを感じた。
この役所の方の反応に、嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、私は好感を持ちました。何故ならその後にこの方が言った言葉がごもっともだったから。
「今この地域に住み、税金を払って生活されている方のことを大事に考えたい」
素晴らしいなと。預かった税金を大事に考えたいと思ってくれている人が役所にいるのは有難いなと。
■子育てをしている女性が収入を得にくい環境があるのは事実■
ただし、子育てをしている女性が収入を得にくい環境があるのは事実です。それは社会全体で改善していかなければいけないこと。女性の特性を理解した働き方を、パートや派遣ではなく、しっかりとキャリアを構築できる形に作り直し、個の力を付けられる環境を整えた上で自己責任で生活していくことになるのだろうと感じています。
今の社会は男性が働き、女性が家庭を担う、が当たり前だった頃とほとんど変わっていません。これからは1本柱ではなく、2本柱以上を持たなければ、平均的な生活が難しくなるでしょう。その状況が必要になった今でも、まだ社会が子育てとの両立ができる働き方を考えてくれていません。
そして女性も社会で働くことを、もっと自分ごとにしていく。この両輪が揃った時、生きやすいと感じる人が増えるのではないかなと私は思っています。