正社員で働きながら、副業も頑張る人もたくさんいます。こうやって働く人の特徴は、本当に仕事が好きだ！
笑顔、そして感謝に溢れている。



１０年の支援の中で、記憶に強く残っている会員さんのことを話すシリーズをスタート。ちょっと小説風です。

■パートからの飛躍！年収４００万稼げると思う？はい思います■
はじめて会ったのは出張先だった。たまたま出張先に住む会員さんが個別相談を申し込んでくれていた。
「私行くので、会ってお話ししましょう」

当時、結婚時からしていたパートを真面目に、そして責任を持って取り組んでいた。職場からの信頼も厚く、辞めたいなんて思っていない。しかし「このままでは子どもたちの教育費が・・・」

真面目に働くシングルマザーの中には、パート先との関係がよく、仕事で認められているし、人間関係も問題ない、もちろん仕事内容も好き。しかし生活が成り立たない・・・貯蓄が全然できない・・・という人が少なくない。

「職場で認められているのなら、あなたはどこでも上手くやっていけるのよ、その職場だけじゃない。そして今の生活で優先順位が大事なことは何？」と聞いたところ、「子どもたちのために稼がなきゃいけないこと・・・かな」

今の職場で上手くできているのであれば、どこでもやっていける。という自信に繋げて欲しい。決して今の職場への執着にしないで欲しい。

まもなく高校、大学と、教育費は目の前にきている。ここからスタートするなら稼げる可能性を模索していく必要がある。

ここでやることは、必要な収入額。一緒に計算したところ、年収４００万必要となった。
「年収４００万稼げると思う」「いや全然イメージできない、無理無理」
「では毎日検索して『住んでいる地域』『年収４００万』ってね、色んな仕事が出てくるから書き出してみて。自分ができるとかできないとかジャッジしちゃだめよ」

そもそも真面目な人なので、しっかり取り組んでくれた。数か月後に「年収４００万稼げそう？」「はいできそうです」

さて、気持ちも出来上がってきたら就職支援です。本人が望む仕事で年齢で難しいものもあったが、「受けてみたい」というので企業にお願いして面接してもらった。「ダメな可能性高いよ、それでもやってみよう」「はい」

頑張った。しっかりと向き合って頑張った。しかしやはり不採用。
「良い人ですが、年齢の上限は守りたい」

結果を受けて彼女は、「挑戦させてくれてありがとうございます。あんな立派な企業に応募してみて、とても自信になりました」と、更に就職への意欲を高めることができた。

今のままでは子どもたちを学校に行かせることもできない。この状況はどうにか変えなければいけない。パートという働き方の中で、上手に職場での人間関係は構築できた。さて次は収入アップだ！

数か月、営業職で仕事が決まった。「ここで頑張ります！」「協会もずっとサポートするからね」
と、ここからは伴走型定着支援がスタート。初めての営業職、「もう無理です」「辞めたいです」と何度となく相談してくれる彼女に、「こうやってみようと」「こう考えてみたら」とサポートを続けてきた。そして数年本当に頑張ってきた。

「退職することになりました。力不足ですいません。退職にはなりましたが、この会社に入って本当に良かったです。お陰様で次の仕事は収入の高いところに自信を持って進めました。面接でも緊張もしませんでした。本当に営業職を一度やって良かった。ありがとうございます」

ここから更なるキャリアへと進むことになったと報告をくれた。
「おめでとう！すごいよ、本当にすごい」

この数年の経験が、彼女の仕事の選び方も、生活に必要な収入という意識もちゃんと持たせてくれた。こうやって営業職からキャリアを伸ばしていく方は多い。そして、みなとっても笑顔。