誰かに『依存』したままの離婚はお勧めしません

美容院に行かないと前髪が気になります。そうすると自分で切ってしまう。お孫ちゃんと同じような前髪になっている自分がいる。



昨日は恒例の「離婚アレコレセミナー」でした。
こちらに参加される方の多くは離婚前の方です。

「離婚までの段取りが分かりません」と言われる方が多いです。

決めることがたくさんあります。
・離婚の意思
・別居のための住居
・婚姻費用
・財産分与
・面会交流
・養育費
・離婚後の仕事
など、人によりそれぞれですが、たくさん決めることがあります。

算定表が、収入が低い方が婚姻費用と養育費が高くなるので、女性は働くことを後回しにします。これは早めに改善して欲しいです。婚姻費用はまだ婚姻中なので両者の収入で計算してもいいですが、離婚後の養育費は、夫婦は他人になっているので、別居親の収入のみで決めて欲しいです。

あくまでも子どものために使うお金ですから、両親が共に稼ぐ力があれば、子どもの未来は更に広がります。現状の仕組みだと弁護士も「仕事をしないで」と言いますし、損をしてしまうような印象があるので女性が働くことを後回しにしがちです。

しかし、40代前後の女性が、社会復帰を後回しにするのはリスクが高いです。結果的に一緒に暮らす子どもたちの生活の質も落ちることになります。

ここは現状の算定表があるので、難しいところですが、協会では「一日も早くしっかり働きましょう」と伝えています。

離婚の段取りとしては、夫のモラハラやDVが酷い場合を除いて、婚姻中に社会復帰を果たしておき、離婚後の生活費は自分で賄えるところまでになっているのが理想です。ある程度貯蓄もしておいた方がいいです。夫がいる時の方が、無理なく社会復帰ができます。

モラハラ夫の場合で、働くことを許してくれない、稼いでもお金を取られてしまうなど、自分のための貯蓄が難しい場合は実家に帰るのがいいかと思います。とにかく、お金を貯めなければ、離婚後の生活を構築することが難しいです。

実家も難しい場合は、行政支援に頼るのもひとつの方法です。が、社会的に夫のモラハラを理解してくれなければ難しいかもしれません。

狭い家庭内で、1対1で感じる恐怖心を、人の目がある社会の中で見ると「あなたが言うほどじゃない」となってしまうことも多い。ここも、女性が感じている恐怖心の理解を求めたい。

何よりも離婚するには『自立』が必須です。誰かに『依存』したままの離婚はお勧めしません。結果的に『不安』と『不満』だらけの日常になりやすいです。

離婚前に『自立』をしているのが一番ですが、専業主婦など経済的自立が難しかった場合でも、一日も早い『自立』は必須です。

一番オーソドックスなパターンのご紹介です。実際は人それぞれです。
自分と子どもたちの幸せな未来を想像しながら、ストレスが低く、少しの無理でできることを目指しましょう。