子どもの本音に耳を傾けることで、私たち大人も幸せになれる

上手くいっている人の声を拡げ、子どものように真似て覚える大人が増えれば、もっと社会は優しくなる。



子どもって素晴らしい。子どもに教えることより、今の時代は初心に戻れ!で、子どもの純粋な感覚を、大人が教わり吸収していかなければいけないのではないだろうか?

大人が生きてきた中で学び得た、間違った生きる術として、他人を攻撃するという防御、自分を卑下するという防御がある。自分の苛立ちや、思い通りにならない不満などを、他人に向けて攻撃するか、自分に向けて攻撃するかの違いなだけで、根本的には同じです。

子どもは本来のままでいられるのは9歳までと感じています。9歳までの子どもであれば、子どもを変えようとするより、親が与える影響力を変えるだけで、子どもはみるみる変化します。素直なんです。

お手伝いをしてもらいたければ、親がちゃんとお願いして、やってくれたらちゃんと喜んで感謝すればいい。怒ってしまうと、「やらされた」になり、今で言うヤングケアラーになってしまいますが、家族の中の役割を果たしたいと、自ら誰かの役に立ちたいという気持ちでお手伝いすることは、自己肯定感の高まりに繋がります。

親の態度次第で、ひとつのお手伝いですら、ヤングケアラーという社会問題にもなりますが、自己肯定感を高め、子ども自身の人生を豊かにする役割を果たすことにもなるんです。子どもの行動は同じでも雲泥の差であり、天国と地獄ほどの違いがあります。

子どもの行動は同じです。違うのは親の子どもに対するコミュニケーション力です。

「愛されるコミュニケーション講座」を協会では実施しています。なぜならば、親が変わらなければ何も変わらないと気付かされたことがたくさんあったからです。

親が変われば、9歳以下の子どもはその日に変わる。講座の後、そのような実体験をいくつも聞かせてもらっています。そのたびに思うのは、「子どもはみな人間として素晴らしい」ということ。

私たち大人が忘れてはいけないのは、子どもは存在自体が精神的にも素晴らしいということ。大人にまみれて荒んでしまう前に、大人が子どもから学び直すこと。子育ては親育て。子どもの本音に耳を傾けることで、私たち大人も幸せになれるみたいです。