役所の窓口で、「ご実家に帰れないの?」と言われた、貧困へ導かれていく・・・

蒸し暑さを感じた昨日。夏だ!



【日本人の多くが、女性は家庭にいた方が幸せだと思い込んでいる】
日本シングルマザー支援協会を設立して10年。シングルマザー親子が安定した生活を手に入れる仕組みはできた。仕組み通りに、順序立てて行動してくれる人ならば、翌月には就職が決まり、入社した途端に生活が安定する人が多い。

これはとても簡単なことで、生活の安定とは、単純に考えれば
生活費<収入(自分の収入)
であれば実現できる。当たり前だが、この形を作れば、必ず生活は安定する。

私自身、こどもを育てながら働き自立を目指し、そして実現してきた。協会を立ち上げて、自分以外のシングルマザーの自立をサポートし、多くのシングルマザーが自立を実現してきた。

にも関わらず、最近気づいたことがある。

「日本人の多くが、女性は家庭にいた方が幸せだと思い込んでいる」

【役所の窓口で、「ご実家に帰れないの?」と言われた】
無意識(これが最も悪)に思い込んでいる人がとても多く、多くの人の無意識の思い込みが、女性の自立を阻害し、シングルマザーの貧困、こどもの貧困、若年女性の貧困、そして極めつけが貧困高齢女性を爆増させている!

・ハローワークで、「お子さん小さいからパートがいいわね」と言われた。
 → パートでは生活はできないし、キャリアも構築できない。この言うことを聞いたら、ずっと貧困、こどもの可能性は削がれる、老後も貧困確定!!!

・役所の窓口で、「ご実家に帰れないの?」と言われた。
 → 実家に帰る、と言う意味が、生活を見てもらえる、こどもの側にいられる、と言うことになる場合が多い。これにより、パート程度しか働かず、生活は出来ないし、キャリアも構築できない。また、親の老後費を予定以上に使うことになり、3代貧困へ。。。

・保育園の申請で、「ご実家に親御さんがいれば、保育園には入れないわよ、見てもらったら?」と言われた。
 → もう、言うことはない。今の時代、60代だって簡単に貧困に陥る。孫の世話を楽しんでいる余裕はない。

などなど、驚くほど貧困へ導かれてしまいます。

本当に、女性が子育てを中心に、キャリアを構築せずにいることが望ましいのであれば、昭和初期以前の日本に戻り、母親は娘に「女は一歩下がり、嫁に行った家のしきたり通りに生きていきなさい。何があっても帰ってきてはいけません!」という教育をするべし。父親は息子に「男は死ぬほど働き、家族を養ってこそ男だ!浮気?それくらいの解消がある方が男らしいぞ!アハハ」と男の子に、家族を養うために働けと教育をするべし。

また、女性に大学進学も必要ない。高等教育をうけたにも関わらず、それを活かす場所を与えないなんて拷問に近い。知識もない。生きる道も他にない。母親から「我慢がすべて」とちゃんと教わり、その言うとおりに生きていくべし。

ここまで戻すことができるのであれば、女性に「実家に帰れば」「パートでもいいのでは」と言ってもいいと思う。これを望んでいるのであれば、いいが、そうでないのであれば、女性も自分のキャリアを構築しなければ、働き続けなければ、男性以上に貧困高齢者になる可能性が高いことを、もっと多くの人に理解して欲しい。