離婚事由のトップとなる、「性格の不一致」となりやすい?お互いが求めることが違いすぎる

日本シングルマザー支援協会の活動をはじめて10年。最初の頃は、女性の自立は受け入れられなかった。社会にも女性にも。今は、社会は女性に自立して欲しいと思っている。後は女性の恐怖心を取り除くだけだなと感じます。



そもそも、社会から見た女性の自立と、女性から見た女性の自立の、概念が違うなと感じます。社会から見ると多くが、今の男性のように働く女性を、自立した女性と無意識にまだまだ考えているように感じますが、本当に女性も自立できる社会になるには、社会全体が変化しなければいけない。今、社会に適応している男性たちも、新しい働き方、新しい家庭人へと変化する必要があります。

この相違が、女性の自立を阻んでいるように、私には感じられます。

今の男性のように働くことを求められると、家庭とのバランスに悩む人も増えるし、ブランクがある方が多いので、独身の頃のように働けるかと問われているようで、怖くて怖くて仕方ありません。ここに恐怖心が生まれ、これが積もり積もるとメンタル不全にも陥りやすくなります。

それは、こどもに与える影響も多く、こどもの生育歴にも影響してしまいます。それは更に、メンタルの弱い社会人を多く輩出することにも繋がります。

色々な方を見ていると、夫が働く母親に育てられていて、妻もキャリアを止めずに働いている場合、それぞれが自立しているので、働き続けることによる障壁は、家庭内では起こりにくいです。また勤める会社も、女性が働くことへの意識が高ければ、問題は更に起こりにくいです。

いわゆるパワーカップルが増えているのは、この組み合わせでしょう。

逆に専業主婦に育てられた夫と、働く母親に育てられた妻という構図、又はその逆の場合も然り、家庭人としての「正しい」が違うことも多く、離婚事由のトップとなる、「性格の不一致」となりやすいです。お互いが家庭に求めること、パートナーに求めることが違いすぎます。

男性の所得も低くなっていることもあり、生活のレベルを笑顔で落とせる夫婦以外は、夫婦共働きが当たり前になります。女性が笑顔で働ける社会を創っていく。これが皆が笑顔になる方法でしょう。