シングルマザー支援、根本的解決を目指しています。
MES式自立プログラム考案者の江成です。女性の自立を当たり前に、子育てと仕事の両立を楽しめる社会へ。
ばぁばの独り言ですが、孫が11人もいると、お誕生日が次から次です・笑
シングルマザー支援。
根本的解決を目指しています。
今ある支援の多くは、対症療法的な支援です。今お金に困っているので、お金を支援する。今食べ物に困っているので食べ物を支援する。今塾に行けないので塾を無料にするなど。
これはこれで、とっても大事です。特に貧困家庭のこどもにとっては、食べ物を我慢すると成長に影響もでます。今塾に行けないと学力に影響が出て、進学に影響がでます。
こどもの目線では、無くしてはならない支援です。しかし、対症療法しかないと、一生、誰かにお金をもらわないといけないし、誰かに食べ物をもらわなくてはいけません。この支援に慣れると、もらい続けることを考えるようになってしまいます。
もうひとつ、原因療法的な支援が必要となります。こちらは根本的解決法です。対症療法的支援の課題となる「お金に困っている」ことを「どうしてお金に困っているの?」という疑問に変換し、そこから見えてくる疑問から課題を見つけ、その課題を解決していくことで、「お金に困らない」生活を手に入れる支援です。
食べ物も塾も、根本的課題は「お金に困っている」となることが多いので、基本的には、この3つのよくある支援の根本的課題はひとつになります。
「どうしてお金に困っているの?」を深掘りしていくと、
・仕事が見つからない
・子育てが忙しい
・資格も経験もない
・障がい児がいる
・自分のメンタル不全や病気がある
などが原因として上がります。
これのどれも、課題はひとつ「働けない」ということになります。
「お金」と「仕事」は密接なんです。
とここで、かなり当たり前の答えになりました。
この支援、自治体などでもたくさんやっています。有難いくらいやってくれています。
しかし、それでも困っている人は減らない。
一番の課題は、「それでも困っている人は減らない」ことではないかなと思います。
では、「それでも困っている人は減らない」はどうしてなのか?を考えてみたいと思います。
・ハローワークで就職を決めたが、生活が安定しない
・生活保護を受けているが、家賃を滞納してしまった
・就職しても、パワハラに直ぐに合い続けられない
・こどもが熱を出すので、申し訳なくてまた退職してしまった
・こどもの療育との両立が難しい
などなどなど、、、ここは書き出したら止まらないくらいあります。(ちょっと今日は長くなる予感)
このひとつひとつに、いやひとりひとりの課題に、どこまで向き合っていけるか?という相談員が必要なんです。
事例として考えると、
・ハローワークで就職を決めたが、生活が安定しない、という場合。想定できるのは、基本的生活費の把握をしないまま、就職を決めてしまったことになります。生活の余裕は、引き算です。収入ー支出がプラスであればお金には困りません。収入より支出が上回っているのであれば、もっと収入を上げるか、もっと支出を下げるか、だけの話しです。この細部まで一緒に考えて行けば、就職したがお金に困っているということは起こりません。ただし、更に長期的視点でも考えてあげて、それから就職先を決める必要があります。
・生活保護を受けているが、家賃を滞納してしまった、という場合。役所に相談ができなくなり、協会に相談に来ますが、これはただひとつ。お金の学びです。ひとりでは難しいのであれば、施設に入所などして管理までしてもらい、徐々に自立してもらうというサポートが必要かもしれません。これは私たちのところに相談が来たあと、自治体と連携していくことで、相談者が安心できる環境をつくることが最も大事で、働くことが解決策ではないです。
・就職しても、パワハラに直ぐに合い続けられないという場合。愛されるコミュニケーション講座で行っているコミュニケーションスキルを身に付けることで解決することもありますが、相談者の方のストレス耐性を一緒に理解するところからはじめ、ストレス値の低い仕事を一緒に考えていきます。目標設定(視点をずらす)が効果的な場合もあります。長期的にサポートが必要なので、就職支援をした場合は、就職後にパワハラと感じることがあった場合に直ぐに簡単に相談ができる環境を作っておきます。それにより、乗り越えるられることも多いです。
・こどもが熱を出すので、申し訳なくてまた退職してしまった、という場合。理解のある企業への就職、というところが最も大事ですが、相談者の方にも、「会社が望むことは」「会社への貢献とは」などをお伝えすることで、休みがちだとしても、理解してもらうための環境を自ら作ることも可能だということをお伝えしていきます。しかし、理解ある企業(ママベストパートナー企業)への就職が最も問題がないです。
・こどもの療育との両立が難しいという場合。お子さんの療育はとても重要であり、親が真剣に考えていかなければいけないことです。また時期も先延ばしにはできませんので、生活の中でも優先順位が高くなります。自分で何もかもしようとせずに、親に頼る、行政サービスをフルに活用するなど、頼れる人を頼り、使えるサービスを使っていくことです。ただし、しっかりと療育を行うことで、お子さんは社会に適応していくようになるので、ご自身のキャリアも、同時に考えて、時間を見つけて資格を取っておくことや、正社員になれる企業でパート職に就いておくなど、何かしら道筋を付けておくこともひとつの方法になります。
あくまでも事例です。千差万別となりますが、ひとりひとりに諦めないで向き合って、一緒に答えを見つけるまで寄り添っていくこと。そんな相談業務が、原因療法的支援になり、「それでも困っている人は減らない」の解決策になります。