本当の福祉は「助けた人が幸せになる」こと
シングルマザーの可能性を追求する、シングルマザー支援団体の代表の江成です。
ちょっと気付いたことがあります。
今のシングルマザー支援って、着実に老後貧困への歩みの道へとなっていると。
現在の貧困高齢女性の方を見ると、現役時代の働き方が大きく影響しているのは明白です。
無意識に、貧困高齢女性がペルソナとなっているとも考えることもできます。(結果論として)
・離婚
・養育費算定などもあり、仕事探しは後回しになる
・離婚を機に実質的には世帯主になるが、働き方は扶養家族のまま
・子どもの成長に伴い正社員を探すが無く、諦める(強いストレスを感じ不安が増す)
・貧困高齢女性となる
10年、20年後を見据えた支援であれば、これは絶対に、支援者も当事者も選択しないですが、今だけを支援者も当事者も見て決めるので、目の前の「こどもが小さい」「スキルがない」などを大きな軸として支援方法が決まってしまいます。
福祉とは、行政サービスを与えるという意味もありますが、本当の意味は個々の幸せです。
「困っている人を助ける」で終わりではなく、本当の福祉は「助けた人が幸せになる」ことであり、SDGsが「持続可能」という言葉を強調しているのは、「幸せになる」ことがゴールだという意味だと、私は捉えています。
自立するシングルマザーをペルソナとすると
・離婚 (同時に公正証書作成、養育費保証加入)
・一番に生活費以上の収入になる仕事を探す
・収入に余裕を持つことにより、養育費、手当などは貯蓄(無くなっても直ぐには困らない)
・子育て期間が終わると更に余裕(だいたい50代でここに到達)
・穏やかな老後
出産したばかりの未婚の娘さんのことを気遣った相談がありました。
色々と心配事を解決していきましたが、アドバイスとして最後にお伝えしたのは、「娘さんとお孫さんの一生を考えた時、一番サポートして上げて欲しいのは、しっかりと働く環境を作ることです」と。
新卒で正社員で入社した会社に勤め続けているシングルマザーに貧困はいません。
例外として浪費家はあります。浪費家はどんな環境でも厳しいですが、ほとんどのシングルマザーは堅実です。