性別役割分担意識とシングルマザーの貧困

あなたの未来は子どもの未来、日本シングルマザー支援協会は子どもの未来を創る親の集まりです



3月に採択をいただいた、休眠預金事業の準備をしているところです。
この後、この事業で最も重要となる実行団体の採択となります。初めてのことなので、みな試行錯誤しながらも、良い出会いに期待も高いです。

私たちは設立当初から、シングルマザーの真の自立、という事に特化して活動してきました。シングルマザーの真の自立の支援って、もうとっくにあると思っている人も多いかもしれませんが、実は無かった。なぜ無いかと言うと、当事者ではない人ほど考えてみて欲しいのですが、「母親が一生懸命働くのは子どもがかわいそう」と思っていませんか?

そうじゃない人ももちろんいると思います。私も思っていません。しかし実態は思っている人が圧倒的多数という事実があり、これが真のシングルマザーの自立という仕組みが出来上がらなかった理由だとも感じています。

シングルマザーに限らずとも、母親が一生懸命働いていると、「自分勝手」「子育てよりキャリア志向?」など批判的な言葉を言う人も多い。高所得な夫がいる人ほど、このような声は多いかもしれない。

この性別役割分担意識の強さが、女性の社会進出も妨げていますし、シングルマザーが貧困に陥りやすいことにも繋がってきます。

愛情を溢れるほど子どもに与えること、子どもに目を向けること、子育てにおいてとても重要であり、子どもたちの自己肯定感を育てる要因にもなります。しかしこれが仕事をすることで妨げられるということは無く、論点ずらしだなと感じるんです。

あくまでも親子のコミュニケーションの問題であり、仕事をするしないではない。どちらかというと、活き活きと前を向いて歩む姿を見せているか、いないかの方が大事です。それが仕事をしていることである人もいれば、家族の世話をすることである人もいると思います。

実際に、「母親が必死に働く姿をみてきたので、母親のためにも頑張って勉強して今がある」というシングルマザーに育てられた大人も多い。いつも家にいるけど、文句ばかり言っている母親よりは良い影響があることは間違いないでしょう。

この性別役割分担意識が社会に強いことも、シングルマザーの貧困、そして子どもたちの未来を潰してしまう可能性に繋がっています。このような環境に影響されず、真の自立を手にする仕組みを、当事者の目線で構築してきました。



最近、とても期待している、という言葉をいただくことが増えました。休眠預金事業でも、その想いを拡げて欲しいとも言われました。期待に応えていきたいと、スタッフ一同、今実行団体の採択に向けて取り組んでいます。

★シングルマザーチャンネル★