女性のメンタルを守るために、キャリアと社会的つながりの重要性

シングルマザーの自立の達成とは、自分で働いた収入内で生活ができ、更に未来のために貯蓄ができている状態をいいます。シングルマザーの自立をとことんサポートする、日本シングルマザー支援協会の江成です。

シングルマザー紹介:生き抜く力


女性がメンタル不全に陥りやすいことに関する研究は多く、その背景にはさまざまな要因が存在しています。10年にわたりシングルマザー支援を続ける中で、脳の仕組みや社会的要因がメンタルに与える影響について深く理解してきましたが、最近では「社会から離れているブランク期間」が原因であるという研究も進んでおり、非常に興味深く感じています。

私の支援活動の現場でも、ブランクがメンタル不全に繋がりやすいという実感があります。専業主婦として家庭に入ることは、働き続けるよりも強い覚悟とメンタルの強さが求められます。

一般的には、働くことの方が覚悟が必要だと感じられるかもしれませんが、実際には働き続けることで得られる刺激や、さまざまな人との関わりが脳を活性化させ、人間関係の免疫力も高まります。その結果、メンタルも強くなっていくのです。

もちろん、良い人に囲まれていたいという願いは誰にでもありますが、現実にはそうもいきません。会社が大きくなるほど、さまざまなタイプの人が集まり、時には働きにくい環境に直面することもあります。上司が変わったことで仕事がしづらくなり、退職を考える方も多いですが、こういった状況こそメンタル強化のチャンスと捉え、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

とはいえ、学びと限界の境界線を見極めるのは難しいものです。そのため、「ワタシのミライ相談」を通じて、一緒に考え、サポートしていきます。

現代の教育や社会の構造の中で、家庭に入ることで脳への刺激が減少し、視野が狭くなる傾向があります。視野が狭くなると、幸福を感じる機会が減り、不満や恐怖を感じることが多くなってしまうのです。これは例えるなら、4畳半の窓もない部屋に閉じ込められる生活と、たくさんの部屋を自由に行き来でき、外の景色も楽しめる生活の違いに似ています。どちらがメンタル不全に陥りやすいかは明らかでしょう。時折訪れる夫から「今忙しい」と言われただけでも、否定されたと感じるかもしれません。このような環境で「お前にできるわけがない」などと言われれば、当然のことながら自信は失われ、言った相手に対して恐怖心を抱くのも無理はありません。

だからこそ、女性が当たり前のようにキャリアを築き、経済力を持ち、自由を手にすることが重要です。これは、女性自身のためだけでなく、モラハラと言われることによって仕事のパフォーマンスが低下する男性を減らすことにも繋がります。

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