シングルマザーの自立の達成とは、自分で働いた収入内で生活ができ、更に未来のために貯蓄ができている状態をいいます。シングルマザーの自立をとことんサポートする、日本シングルマザー支援協会の江成です。



ある個別相談での会話
「正社員にはなれないと思っていたので、なれると言われて驚いています」続いて「なぜなれないと思うようになったのかは、わからないです」

二人で笑ってしまいました。

これ現実です。みんなが、シングルマザーなど子育て中の女性が正社員にはなれないと思っている。しかし、ここにそれほど根拠はないんです。

働いている人は増えています。この違いは、続けたか、辞めたか、だけと言っても過言じゃない。それぞれ環境が違うので「仕方ない」という意見も多いかと思いますが、本当にやむを得ないほどの理由がある人は少なく、実際は雰囲気がそうだから、そうする、ということが多いかなと。

また、その後の社会復帰のリスクはとても大きいですが、そこまで考えてアドバイスをくれる人もいない。というのが女性の貧困の根本にあると私は考えています。

ただし、社会復帰のリスクは想像を超える大きさです。
・社会の受け入れ態勢
・女性自身のマインド
・周りの雰囲気

企業の方に良く言われるのが「うちにはシングルマザーが働いているから、働きやすいと思うよ」
これ信じません。逆に「その出来ている感、怖い」と思います。

女性の恐怖心、不安感、舐めちゃいけない。その上で自ら行動して就職して、そして活躍している人は、会社に合わせる能力がそもそも高い。その人を基準にされると、普通の私たちが辛い。

社会の受け入れ態勢の中に、女性の恐怖心、不安感という概念がない。これは特性なので社会全体で理解しないと、今のように「働かなくていいよ」という、誰も得をしない簡単な方法へと雰囲気が動いてしまう。

夫婦でしっかり将来設計を踏まえた話しが出来て、お互い、相手を尊重する能力(これは能力です)があって、一生尊敬しあえる夫婦でないと専業主婦を任されるのは怖いなと。

それぞれが「俺を、私を理解して」という感情が強くなり、家庭内戦争が勃発すると、絶対的に経済力が無い方が不利になります。専業主婦になりたいのであれば、家庭内戦争は絶対に起こさない、もし起きてしまったらすぐに経済力を付けるために動くこと、この覚悟が必要です。

働き続ける覚悟か、この覚悟、どっちにしても覚悟が必要ですね。

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