自立の情報が届かず、自立できるのに自立を諦める人を増やしてしまう?
自立を望むシングルマザーのためにも、情報を50:50へ。
全体的に貧困率は改善しています。
ひとり親世帯の貧困率も改善しています。一方で最貧困層が増加しているという、他のカテゴリーとは違う傾向も見られました。
この理由を考えた時、ひとり親の場合、情報がかなり偏っていることに原因があるのでは?と感じました。このことは活動をはじめて11年、ずっと感じていたことですが、個人で情報が容易に取れる時代になり、更に個人の特性によった情報ばかりを目にする時代になったこともあり、顕著に表れたのではないかと。
ひとり親にも男女ありますが、その平均収入の差も倍以上あります。これは単に男性の方が優位だからと考えてしまうと、根本的解決に至らないです。なぜ男性の方が優位なのかと考えた時、情報の違いという視点もあるのは間違いないです。
女性の場合多くが、子どもを中心に仕事を考えます。それを周りが誰も否定しません。男性の場合の多くが、生活の基盤である仕事を中心に子育てを考えます。またそれを誰も否定しません。女性がそう発言すると否定する方もいらっしゃいます。
同じ状況でも、ここでも本人に与えられる情報が違います。
今、特にシングルマザー自身がネットで「自立」と検索しても、手当のもらい方や、手当をもらい続けた方が得だとか、正社員になるのは無理だとか、母親が働くと子どもがかわいそうだ、という情報ばかりです。
実際はそんなこと無いです。手当をもらい続けることを考えて非正規を選択し続けると生涯年収は数千万変わりますし、正社員にもなれます。母親が働く姿を見せるのは、子どもの将来に良い影響があるというエビデンスもあります。
にも拘らず、真逆の情報にしか辿り着けず、自立を諦めてしまっている人が多いです。
今、ひとり親支援に重要なことは、支援のための情報と自立するための情報が50:50になることだと思います。後は本人が自分に適した情報を選択すればいいでしょう。
根本的に、自立の情報が届かず、自立できるのに自立を諦める人を増やしてしまうのは、勿体ないなと感じます。
★シングルマザーチャンネル★