生活苦になった理由はパートを選択したこと・・・

生活の安定を本気で目指すなら、正規雇用を先ずは目指せ!



ネトフリで「Woman」を一気に観ました。満島ひかりさん主演のシングルマザーのストーリーです。このドラマが放映されたのが2013年7月~9月。日本シングルマザー支援協会を設立したのが2013年7月ということもあり、このドラマが初めてに近いくらいシングルマザーという言葉を一般化させた時に、私は偶然にも協会を立ち上げました。

今回改めて、今の立場として主役の小春がどう動けば貧困に陥らずに済んだかという視点で観ました。小春のマインドは良い。頑張るし努力家だしお金が必要なことも理解している。本来貧困に陥る人では無い。が、生活苦になっていった。この理由はひとつ、パートを選択したこと。

11年前なので、今より働きづらさはあったと思いますが、当時でもあれだけ頑張る人なら正規雇用にはなれた。一番問題なのは、あれだけの人でも、正規雇用として働くための支援が無かったということ。ここが一番問題。

また実家に戻った途端に生活は安定した。ここも当時気付かなかったけれど、よく表しているなと。特に裕福な家庭ではないけれど、何人かで力を合わせれば生活困窮にはならない。家族みんなが働く意欲が無い場合は別だけれど、小春は実家に帰っても(パートのままだが・・・)しっかりと働いている。実家に帰って安心して働かないとか、稼ぐ意欲が低くなるのは将来的には負の行動だが、一旦落ち着くので将来を考える余裕は生まれる。

ここで見える社会の課題として「実家に帰ればいいじゃない?」という風潮。みんなが帰れる訳ではないし、ずっと実家に居続けられる人も少ない。

今の社会では「自助」を忘れちゃいけない。将来がやばいことになる。実家は「共助」であり、「共助」に助けられている間に「自助」力を高めていく場所です。「共助」は困った時に頼り「自助」力を高めるところ。「公助」は「共助」の場もなく、本当に困った時に頼り、同じく「自助」力を高めるところ。

ずっといる場所ではない。

シングルマザーの自立支援、「自助」力を高めるために、正規雇用へと導く支援が分かりやすく、生活を安定させやすい。この支援を更に増やしていくことで、ハッピーエンドを迎える親子が増えます。

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