「依存心を生む社会」から「挑戦する人を応援する社会」

すべての母が、納得して選んだ“今とこれから”を、自分の力で暮らしに変えていける社会をつくる。

2025年7月12日協会主催企業説明会

■日本の文化や教育に根付いた“正解主義”と“減点主義”■
「失敗しないように行動しなさい」
そう言われて育ってきた人は多いのではないでしょうか。
でも、よく考えてみてください。挑戦と失敗は、いつもセットです。なのに、なぜ日本では「挑戦しないこと」が美徳になっているのでしょうか。

理由は、日本の文化や教育に根付いた“正解主義”と“減点主義”にあると言われています。学校では「間違えずに答える」ことが評価され、社会に出ても「ミスをしない人」が優秀とされがちです。

さらに、「空気を読む」ことが強く求められ、自分だけ違う道を選ぶことは“リスク”と見なされます。これでは、失敗どころか、挑戦することすら怖くなってしまいます。

でも本当に大切なのは、「どうすれば成功するか」ではなく、「失敗から何を学ぶか」ではないでしょうか。

■相談していること自体が一歩踏み出していることになる■
私たちのところには、挑戦を諦めかけたシングルマザーがたくさん相談に訪れます。
「正社員になるのが怖い」
「失敗して子どもに迷惑をかけたくない」
その気持ちは、よくわかります。だけど、それでも一歩踏み出したい。子どものために、未来を変えたい。そんな想いが、たしかに存在しています。だから相談してくるのです。
相談は勇気がいること。相談していること自体が一歩踏み出していることになります。

だからこそ、私たちは「失敗してもいい場所」をつくりたいのです。
何度でもやり直せる。誰も責めない。挑戦を応援し合える。そんな環境が必要だと感じています。

「この転職がうまくいかなくても、次も一緒に考えるから安心して」と伝えます。営業職に就いた後に自身を失った人には「次の仕事はこっちで探しておくから、やるべきことに集中してて」と伝えます。それで結果を出して、退職しなくて済んだ方もたくさんいます。

社会全体がすぐに変わるわけではないかもしれません。けれど、まずは私たちが、小さな「挑戦を認め合える文化」を育てていきたいと思っています。

■まとめ■
挑戦は本来は誰にでもできます。社会から離れていた女性には不安を通り越して恐怖心を持つ方も多いですが、できるんです。今の「依存心を生む社会」から「挑戦する人を応援する社会」へとシングルマザーをロールモデルにして変えていきたいです。