保育園にお迎えの前に、買い物くらいさせてよ!シングルマザーの心の余裕
きぎょう塾15期卒業式、今回も感動した江成です。
女性がひとりで子育てをしながら生活をすることは、やはりとても厳しい。
子育てが終わった今、あれだけ大変だったことを忘れてしまったのかもしれないと感じた。
≪あれだけ大変だった≫ことを忘れてしまう?
いや、こここそ、大変さの現われなんだろう。
記憶に残らないほど、ただただ必死だったということだ。
朝、子どもの支度、自分の支度、家のことを無我夢中で遅刻しないようにこなし、会社に着いた時に達成感を感じる間もなく一日の仕事をこなす。仕事の途中で夜の段取りを頭の中で組み立て、1分1秒を無駄にしないように考えるが、相手は子ども。そんなに思うとおりにいかない。
子どもに話しかけられても、仕事よりも重い家事・育児のノルマをこなすことで精いっぱい。「ちょっと待ってて!」と言うしかない。この時、優しい声で伝える・・・なんて気も回らない。
子どもが寝た後に自分の時間を作るぞ!!!と毎日思うが、気づくと寝かしつけていたまま朝がくる・・・
また同じことの繰り返しの始まり、エンドレス~。
シングルマザーの場合はこれだけじゃない、この間にお金のことをいっぱい考える。
「どの支払いをしなくても大丈夫か?」なんてこと、いつも考えていたなと。ちょっと予定外の出費があれば、何かを後回しにするしかない。
日本シングルマザー支援協会では、社会に変わってもらうのを待つよりも、自分が変わった方が早いと考えている。実際にこの考えの方が解決が早い。
が、とはいえ女性の追いかけられるような時間の無さは、もっとみんなで考えていかなきゃいけない。
どうにか余裕がでるのは、子どもたちがある程度大きくなってからで、その時母親は40代半ばも過ぎていることが多い。
できることからと考えると、保育園がもっと融通を聞かせてくれたらいいなと感じる。
買物したって、たまには映画をみたって、エステに行ったり、時にはボーっとしたりする時間を、保育園が与えてくれてもいいのではないか?
今はそんなことをしたら、「悪い母親」と思われてしまう。下手したら保育士さんに怒られてしまう。
保育園だけではなく、ほんのちょっと社会の考え方が変わるだけで、たくさんの母親に余裕の時間を作ることはいくらでもあるはずだ。
母親の余裕は子どもの自己肯定感を育むために必要だ。
今直ぐに、母親に余裕を与えることで、10年後、20年後の社会には、自己肯定感が育まれた大人だらけになる。
これほど、国が豊かになることは無いのではないだろうか?