シングルマザー支援協会を立ち上げて・・・
あれから、10年。
シングルマザー支援協会を立ち上げたのは、2013年7月でした。
起業したい、何かしたい、と思う気持ちを作り上げた出来事のひとつに、東日本大震災がありました。
この日私は、渋谷の地下にいました。
被災地の方とは比較にはならないのですが、経験したことのない恐怖と焦りを感じたのを覚えています。
「子どもたちは・・・」
それしか頭になく、とにかく帰らないと、と焦りました。
帰宅難民になりながらも、家に帰らないという選択肢はなかったので、大渋滞の中バスに乗ったり、その後果てしなく歩いたり、タクシーをようやっと捕まえて、また大渋滞の中ということで、8時間以上かけて帰宅しました。
停電になっていたので、暗闇の中、玄関で子どもたちが不安そうに私を出迎えてくれたのは、今でも忘れられないです。
この時に、「子どもを置いて働く意味って・・・」と、本当に感じたんです。
翌日、電気が復旧し、東北の状況を知る中で、被害の少ない地域にいる私のやるべきことは?を考えるようになり、恐怖心はとても感じたけれど、環境は何も変わらずに過ごせる地域にいるので、結果的に私が決めたのは「もっと働く」でした。
そこから2年は、コーチングを学んだり、人脈をつくるために人に会ったりと、起業に向けての活動を積極的にはじめました。その原動力に、東日本大震災での経験はなりました。
働ける人はしっかり働く。
自分のやれることをしっかりとやる。
災害の多いこの国で、被害に合わなかった、少なかった人は経済を回すことを考える。
それ自体が誰かの役に立つことにもなりますね。