点のみで物事を見ていると、課題解決のゴールからズレやすい?
最近はテレビを観ると悲しくなる・・・偏り過ぎ、煽りすぎだろ・・・と。YouTubeの方が情報の質が良いのでドラマ以外のテレビを観なくなった江成です。
点ではなく線で見ろ、そして面で見ろ。
物事を点で見る人は視野が狭い。小さい視野だとできることが少なく、自分が見ている視野の外は許せないとか認めないということになります。まさに今のテレビにそれを感じます。一部の高齢者が怖いと思うだろう情報のみを集めて発信し続ける。
点ではなく線でみることで、物事と物事、人と人などを繋げて考える必要性がでてきます。自分だけの正しい以外にも、正しいことがあることを知り、自分以外の喜びや悲しみがあることを知ることで、自分の正しいにも良い意味で疑問を持つことができたり、他者を理解することが自分の悩みや不安への考え方も変化したりする。それによって楽になることは多いです。
最後に点から線と広がり、最後は面で見る。全体を上から見下ろすイメージですね。俯瞰です。自分だけではなく、社会全体から物事を考えること。「自分ばっかり」「私の考えは!」なんて言えません。自分は小さな点なんだということが分かります。
「こんな小さなことで悩む必要はあるのか?」となるんです。
以前インターネット番組で動物行動学研究家の方と共演したことがあるのですが、「人間もただの動物、ゴリラはね、象はね・・・」と話を聞いているうちに、私たちは何を問題にしているのだろう?それって本当に問題?と思って、なんだかちっぽけ過ぎて笑ってしまったことがあります。
有名な、三人の石工の話しを改めて思いだしました。
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古代ギリシャの時代
三人の石工職人がいました。毎日汗を流しながら、ひたすら石を切って働いています。
そこに一人の旅人が通り掛かり、石工職人たちに質問をしました。
「あなたたちは、何のために石を切っているのですか?」と。
一人目の職人「決まっているだろ!金をもらうためだよ」
二人目の職人「将来、腕のたつ職人になるために仕事をしているんだよ」
三人目の職人「これから何百年もみんなが訪れることができる宮殿の土台を作っているんだよ」
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一人目の職人は、点(自分)で見る視点、二人目の職人は、線(自分と他人)で見る視点、三人目の職人は、面(社会)で見る視点です。
悩みが多い人ほど点で物事を見ている傾向が強いです。面で物事を見ることができると自分の悩みや不安の小ささを知っているので、わざわざ課題にする必要性を感じなく、楽なんです。
点のみで物事を見ていると、課題解決のゴールからズレやすい。コロナ禍の対策を見ていて、三人の石工の話を思い出しました。全体を俯瞰する力を求めたい。