新卒から働き続けているシングルマザーに貧困な方はいない

最近は本を買っても読まない江成です。なぜ買うのか?読みたいからですが、読まない・・・


■パート、派遣職は働いていないことに等しい?■
先日、『専業主婦からの正社員復帰は「ほぼ無理」日本の女性の労働環境』という記事を見つけて、今頃?と感じました。

正直ほぼ無理です。最初に履歴書を見て決めている以上、無理でしょう。どんなに学歴が高くても、専業主婦5年の不利が勝つ。パート、派遣職は働いていないことに等しい。

しかし、これを女性はあまり知らないので、選択してしまいます。当たり前のように。
また、助言する側も知らないので、「子どもが小さいうちはパートでいいんじゃない?」と言ってしまう。シングルマザーに対しても。

誰かに相談して、自分と同じ意見を聞けると嬉しいものです。「私の考え正しかった」と確信し、その選択を正しいと思い進んでしまいます。

社会が変われば?受け入れ態勢が悪いのでは?と私も思います。が、長い歴史の中で女性活躍が進まない理由を考えていくと、男性が決めているからだろうと想像できます。日本には決定権を持つ女性が圧倒的に少ないので、当事者目線の改革ができません。

シングルマザーの自立支援に特化した活動を続けていると、女性がただ知らないだけ!という事実と直面します。知らないだけなので、伝えて知っていることになると、多くの女性は軌道修正ができます。さすがです。多くの女性が軌道修正をすることで、後から必要に迫られて、社会も変わります。この方法の方が早いのでは?と感じます。

コロナ禍により、更に女性の社会復帰は難しくなりました。能力主義になったことで、履歴書に書ける内容が少ない、社会での実績がないことが今まで以上に不利になっています。

■「女性のためのJカーブ効果」■
そこで私たちは「女性のためのJカーブ効果」という仕組みを作りました。まだまだこれからですが、普及させていき、女性の社会復帰をもっと簡単にしたい。また企業にとっても優秀な女性を雇用できる機会を増やしたい。そう願っています。

1万人近い個別相談の経験から、新卒から働き続けているシングルマザーに貧困な方はいないことを実感しています。

「責任を持って社会に存在する」ということがどれだけ人生に影響を与えるのかを目の当たりにしてきました。

責任とは社会側の概念の責任です。

3組に1組が離婚する時代です。確率で言うと約33%。このリスクの回避を考えることの必要性は女性自身も知ることであり、女の子を育てる側も知識として知っている必要があるでしょう。平均寿命も女性の方が長いので、人生の最後に女性がひとりになる確率は高いです。自分と社会を結び付けておくことを早めに考えましょう。