相手を理解できる状況にない、離婚の原因になる
親ガチャという言葉を聞いた。子どもたちが親で損した・・・と思う事ではなく、親が子育てを考える機会となればいいなと感じる。
■親ガチャという言葉を知って思うこと■
親は選べない、自分で選べない親の影響を人生全体で受けることを表した言葉のようです。ガチャガチャと同じで、勝手に決まるというイメージ。上手い言葉ですね。
相談業務をしていると、今持つ「べき」に苦しむ人が驚くほど多いことに気づきます。その「べき」ができたのは親の影響であることがほとんどです。
自己肯定感が育っていない人の多くの人が「親に否定されてきた」と言います。親に否定されて育つと、自分に自信が持てなくなります。その結果承認欲求が強く、社会に出ても必要なゴール設定へ向かうことができなくなります。
家族仲良く楽しい家庭というゴールを夢見て結婚しても、パートナーに自分を理解してもらいたいという気持ち(承認欲求)が強く出てしまい、結果的にお互い理解されたいと思うばかりで、お互い理解されない・・・という誤解を持ったまま数年過ごすことで修復不可能な夫婦関係が構築されてしまいます。
■相手を理解できる状況にない、離婚の原因になる■
これは理解されていないのではなく、理解できる状況になっていないだけのこと。先ずは自分の欲求を埋めることって私たちには重要なこと。これは無意識に起こります。相手を理解する前に、自分が理解されている、信用されているという確信が欲しいのです。確信を得るために様々な行動を取りますが、ことごとく上手くいかない。結果的に「夫は私を理解してない」「夫が話し合いに応じてくれない」となり、修復不可能に陥る。これが性格の不一致の原因だろうと感じています。
女性はパートナーに表面から求めます。「どう思う?」「一緒に考えよう」と。
男性は言わなくてもわかって、を求めます。「やっといて」「お前の好きにすればいい」と。
これ、両方とも理解して、に繋がっていることが多いですが、この思考の違いのままズレの確認作業をしないので溝が深くなり、期間が長くなると女性の方がメンタルに影響を受けやすいようです。
最初は、何でもなかった「お前の好きにすればいい」という言葉も、男性側も理解されないことにイライラしてくることもあるのか言葉がきつくなり、数年、数十年と経つとモラハラ言葉と受け取れるようになります。
あまりにもこのような相談が多いので、正直離婚する必要があるのか?と思いますが、数年と経つと溝を埋めることは難しいようです。
個別相談では「夫に理解を示しましょう」と修復方法を伝えることも多いです。男の人の方が単純なので効果が分かりやすいので、ここは女性が変化する方がいいかなと感じています。これで離婚回避になったケースも少なくありません。
■子どもの自立を見据えた子育て■
根本的にこうなってしまうのも、子どもの頃の親のコミュニケーションの影響です。良い親であろうとか、他人にどう思われているのか、ではなく、子どもと向き合い、子どもの自立を見据えた子育てをする人が増えれば、こんな夫婦関係は起こりづらいです。
愛されるコミュニケーション講座では、子どもの自己肯定感を育てる親のコミュニケーションスキルをお伝えしています。実際に受講された方からの実践の報告は面白いくらい効果を感じたものばかりです。そう、子どもは素直なのです。
昨日たまたま「はじめてのおつかい」を観ました。親にとったら小さい子におつかいをさせるのは危険が伴うので怖いことですが、その経験をした子どもたちの自信に満ち溢れた顔ったら・・・
守るだけでは、幸せを掴む人にはなれないのですね。