シングルマザーの中でも少ない「優秀な人」だけを集めてる?

シングルマザーなど自立を目指す人のサポートを、オリンピックのようにしたい。



■可能性を削ぐ支援とは?■
「可哀そうな人たち」という見方でサポートすると、どうしても「無理させちゃいけない」「できるわけない」と、可能性を削ぐ支援になりがちです。

貧困ポルノ、という言葉を知っていますか?「貧困」や「飢餓」などを誇張したステレオタイプ的イメージを定着させることを指します。

シングルマザーで言うと、ご飯が何日も食べられないなど、どのカテゴリーでも一定数はいるけれど、全体がそうではないにも関わらず、多くのシングルマザーだと誤解させるような伝え方がそれにあたると感じています。

一定数はコロナに拘らずいるので、もちろん支援の手は必須です。しかし、夫婦そろっていても、年代の高い家族のみの場合でも確実に一定数いて、低所得者という括りで支援が行われていますが、なぜかシングルマザーの場合、シングルマザーのほとんどが、みたいな扱いになっています。

貧困率が高いのは事実なので、間違っているわけではないのですが、あまりにもこのようなイメージが誇張されていくと、自立支援策が正しく行われなくなってしまいます。まさに日本のシングルマザー支援はこの状態に陥っています。

■シングルマザーの中でも少ない「優秀な人」だけを集めてる?■
私たちが行っているシングルマザーの自立支援は、「本気で生活の安定を目指すシングルマザー」を対象にしています。シングルマザーというカテゴリーの中で一番多い層を対象にしているにも関わらず、成功例を伝えても、シングルマザーの中でも少ない「優秀な人」だけを集めて支援していると誤解されやすいです。普通の人なので、優秀な人はそもそもたくさんいるんです。

本当は一番多い層である「本気で生活の安定を目指すシングルマザー」がシングルマザーの中でも希有な人たちの層だと誤解されています。

10%が行政支援を必要としている。60%が生活の安定を目指している。30%が生活の安定を手にしている。と仮定しています。

 

夫婦が離婚して、片方の収入だけになると生活の質が落ちるのは男性も同じこと。女性は専業主婦やパートの率が高いので、そのままの感覚だと貧困に陥りますが、あくまでもそれまでは、どこにでもいる普通の女性です。

にも関わらず、シングルマザー=貧困、というイメージばかりが進むことで、家を借りるという普通の行為でも「家賃払えるのかしら?」「仕事はちゃんとできるの?」など、余計なことを想像されてしまいます。

このことがシングルマザー親子が生きにくくなっている要因のひとつと想定してみて欲しいです。

ならば、支援はいらないのでは?と思われるかもしれませんが、シングルマザー支援の本質は、子ども支援です。

離婚して世帯主になっても、今までのままでいいよ、だってシングルマザーなんだから・・・とやっているのが今の支援だとすると、シングルマザーの家庭は貧困になります。それは子どもの教育などに影響をし、子どもの可能性が削がれてしまいます。

シングルマザーに必要なのは、世帯主としての意識を持つこと、生活が安定できる仕事に就くことです。その支援がシングルマザーの中の多層に最も必要な支援となります。

生活が安定していく、会社に評価してもらう、仕事を楽しめるようになってきたなど、日々笑顔が増えていくシングルマザーをたくさん見ます。これは社会復帰の金メダルだと思って欲しいです。

頑張る人を応援。シングルマザー支援もそんな形にしていきたいと私は思っています。