女性の貧困問題は、子どもの未来に影響します

日本シングルマザー支援協会の新たなテーマは「希望」
子どもたちがみんな、「大人になって社会で活躍する!」って目をキラキラさせて話すような社会にしないといけませんね。



■子どもたちの目を輝かせよう、大人たちで■
活躍という言葉の定義は人それぞれでいいと思います。敢えて抽象的にしておくことで、多様性を持たせていきたいです。自分が考える自分が活き活きと社会と関わっている姿を、個々が想像でき、それを周りの大人が認めて応援する、そんなことが当たり前になれば、子どもたちの目はキラキラするのではないでしょうか?

「どうなりたい」をしっかり持っていることで、たくさん訪れる選択の時に、大きく自分らしさからかけ離れることが無くなります。

将来に向けた経済基盤を持つ女性が少ないことが、シングルマザーのみならず、女性の貧困問題の大きな要因です。経済基盤を持つことができなくなる理由は大きく分けて2つ。ひとつは結婚・出産により一度仕事を手放すこと。もうひとつは風潮を変えて行かなければいけないことですが、女性が将来に向けた経済基盤を持つ必要性を教わる機会がないことです。

男性は将来に向けた経済基盤が無ければ結婚すらできないのに、女性はその結婚で将来に向けた経済基盤を捨てるのです。

終身雇用が崩壊し、安定が難しくなっている中で、男性にはまだ安定した職業を求め、女性には夫の扶養家族でいることを求める。無意識な当たり前があります。
これが大きな問題だと感じます。少子化の要因でもあるでしょう。

不安定な時代だからこそ、2本柱を持てることが結婚や家族制度のメリットと考えた方が幸せかもしれません。

■働き続けてきたシングルマザーに困窮者はほぼいない■
シングルマザー支援をする中で、女性の経済基盤の現状として見えることのひとつに、新卒から子育てで一定期間お休みはするとしても、働き続けた人に困窮者はほぼほぼいないということ。

働き続けた人も2つに分かれ、仕事を続けながらも子育てを中心に働き方を変えた方と、そうでない方では、50代で大きな収入差は見えてきます。

結婚が早かった人は、若さはあるが経験が無い。
結婚が遅かった人は、経験はあるが若さが無い。
どちらかと言うと経験より若い方が有利です。独身の頃にそれなりに仕事をされていたとしても、専業主婦が長くなればなるほど、過去は全て打ち消されてしまうのが今の現実です。

ここは企業の採用基準を改める必要があると思います。
(企業コンソーシアムで女性の社会復帰を仕組みでサポート)

色んな方を見ながら、仕事は細々とでも、できれば責任がある立場で継続していることが、何が起こるか分からない今の時代の中で、自分と子どもを守ることになるのは間違いないでしょう。

「もう遅い・・・」ではなく、人生の中で一番若い今日をどう過ごすか?と考え、今日から自分自身の経済的基盤を考えて動いてみましょう。