50代シングルマザーの後悔、もっと早く仕事をしっかりしておけば良かった

シングルマザーは世帯主です。世帯主と扶養家族の考え方は違います。この違いを伝えるのもシングルマザーの自立支援では大切なことです。



■もっと早く仕事をしっかりしておけば良かった■
私たちは、相談してくれた方にとって今日より明日が安心して暮らせるようにと、一緒に真剣に考えます。頭に穴が空くほど考えます(笑)

それでもなかなか良い方法がみつかりにくいのは50代です。
皆さん同じことを言われます。

「もっと早く仕事をしっかりしておけば良かった」

私たちは絶対に諦めませんが、50代からの自立は本当に辛いことが多いので本人が諦めてしまいがちです。本人が諦めたら、どんなに周りが諦めないと決めてもできなくなります。

30代、40代の自立よりも覚悟が必要になります。

50代の自立は体力的、精神的、社会的に厳しいと言う現実はあります。が、時々私のように子どもとの時間より自立を一番に考えてきたシングルマザーからすると、少し羨ましいこともあります。

「50代からの自立は確かに大変で苦労も多いけど、子どもと過ごした時間はかけがえのないことですね」

これも事実です。

私なんて5人育ててきたけれど、子どものことは全然知らない。1ミリも後悔はしていませんが、ふと淋しくなる時はあります。

■子どもとの時間を選択した人は年齢が高くなるほど苦労が多くなる■
何かを選択したら何かを失う。そうやってバランスを取る必要がある。何かを選択した時に、何を失うのか、その失ったものの代償はどの程度になるのか、ここまで考える必要があるのです。

全体的に見ると、子どもとの時間を選択した人は年齢が高くなるほど苦労が多くなっていると感じています。子どもが小さい時は確かに今しかないけれど、子どもとの良好な関係を維持できる環境がなければ、いつか関係が崩れてしまうこともある。というか多い。

多くのシングルマザーの相談から見えることは、一日も早く母親が自立を果たしてしまうことが、親子関係を良好に継続させる方法であり、自分自身も年齢と共に安定し安心した穏やかな生活を手に入れる方法であるだろうと感じています。

少し長いスパンで、自分の人生を考えると、今やるべきことが鮮明になってくることも多いです。