子育てがしにくい社会であることが、ひとりで子育てをする女性に大きく影響している
日本シングルマザー支援協会を応援してくれる企業や人がたくさんいます。ありがとうございます。たくさん現状を聞いてくれて、一緒にシングルマザーの生活が安定するための方法を考えてくれます。
■生活安定の道が閉ざされてしまった■
本当に有難いです。
世間一般的に言われるシングルマザーの大変と、事実は結構違います。作られた「可哀そうな人たち」というイメージが独り歩きしていて、それが次第に「できない人たち」で定着してしまい、生活安定の道が閉ざされてしまったのを感じます。
「シングルマザーは普通の女性です」
女性が活躍しにくい社会であること、それは確かにあります。ここはシングルマザーの課題というよりは、企業の成長、私たちの幸福度など、女性の課題というよりは社会の課題です。ただし、女性が活躍しにくい、子育てがしにくい社会であることが、ひとりで子育てをする女性に大きく影響しているのは間違いないです。
ブログやメルマガで「シングルマザーは普通の女性です」と私が書くと、「普通の女性と言ってもらって嬉しくなりました」というメールが届きます。
自分の力で子どもたちを育て、生活を安定させたい!と思っているシングルマザーが、「可哀そうな人たち」「できない人たち」というイメージで苦しんで前に進めない人がいることも理解して欲しいなと思います。
■私たち女性側の意識改革も必要■
女性ひとりで生活を安定させようと思うと、私たち女性側の意識改革も必要になります。言語が違っているのを、先ずは社会に併せていくイメージです。
女性からやらなきゃいけないの?社会が合わせてくれればいいのでは?
と思われるかもしれませんが、男女の特性からしても、女性が合わせる方が結果早いです。理解が女性の方が早いのです。課題を見つけ解決するのであれば、結果が早くでる方法を選択した方がいいのではないかと感じます。
例えば、多くの女性が社会復帰の時に悩むこと。「子どもが病気になったらどうしよう」があります。不安なので面接で聞いてしまいます。「子どもが病気になったら休めますか?」と。これ企業に聞いてはいけないです。理解して欲しくて伝えてしまうのですが、理解されません。「休む人か・・・」と思われるだけです。
これを伝えると「実際に採用されて、子どもが病気になったらどうすればいいんですか?」と聞かれます。「休んでください」と伝えます。「えっ」と言われますが、子どもが病気になれば仕事に行けないので、休むしかないです。そんなに悩むことではないです。
ただし、通常の仕事の時に周りの方をサポートしながら、自分が困った時にサポートしてもらえる雰囲気をしっかり作る。預けられるところを作れるのであれば、ご両親や友達、病児保育も確認しておく。そして普段から健康管理に気をつける、などの努力も当たり前にしておくことは必要です。
その上で病気になったら休めばいいのです。
女性が起こってもいない不安に押し潰されそうになる。特に家庭にいた時間が長ければ長いほど、この傾向が強くでる。このようなことを企業さんによく伝えます。
不安を伝えてしまうが、それはやる気がないこととは別問題です。ということを理解してもらうことも活動のひとつとして行っています。
基本的に女性の意識改革を進め、働く環境をスムーズに創れるお手伝いをしています。同時に企業への理解促進も進めています。
女性でも「でもでも」と言って意識改革の意味を理解しない人もいれば、企業でも「そんな人じゃ困るんだよ」と理解してくれないこともあります。しかしそんな人の方が少ないです。10人に伝えれば8人が理解する。そうやって女性も企業も理解ある人が増えていく。楽しみです。