歩みを止めなかった人に生活を安定させられない人はいない

2013年に日本シングルマザー支援協会を立ち上げて、徐々にシングルマザーの生活安定の方法が見えてきて、生活安定の方法を伝え、寄り添ってきました。この8年半の間に、どれだけの人の人生が変化するのを見せてもらったかな・・・



■選ばれた3名は1000万円を手にして起業されました■
2年前に開催された「シングルマザー起業プロジェクト

この時、選ばれた3名は1000万円を手にして起業されました。
2021年10月、3年目に入った今、紛れもないシングルマザー社長がここにいます。

このプロジェクトに私たちが関わらせていただいたのは、1本の電話からでした。「シングルマザーの起業プロジェクトをソーシャルインパクトボンド(SIB)で計画しています、ヒアリングさせていただけますか?」そのような電話だったと思います。

ソーシャルインパクトボンド?何だろうと調べてみると、シングルマザーの真の自立支援には最適な仕組みだと理解し、興味津々でお会いしたのを覚えています。

SIIFの皆さんとデジサーチ社の皆さんがそこにいらして、私たちも立ち上げに関わらせていただくことになりました。ソーシャルインパクトボンド(SIB)は行政の関りも重要ということで、日本シングルマザー支援協会が連携協定を締結している静岡市にプロジェクトに加わっていただきました。



■何度逃げ出そうと思ったか分からない・・・■
1年以上の計画期間を経て、2019年6月に応募開始。200名以上の応募があり、そこから選考にて20名を選出。そして最終的に3名が選ばれました。

1000万を頂けるというと、「ラッキーだね」なんて言われることが多かったそうですが、当初はそんなことより新しいこと、意識を変えなきゃいけないことなどが多く、泣きながら取り組んでいる方もいました。

「何度逃げ出そうと思ったか分からない・・・」
昨日ははじめてかな、夜一緒にお酒を飲みながら過ごしました。この2年間の話しをしたり、辛かったこと、楽しかったこと、合格した時のこと、辞めようと思った時のこと、それでも続けてきた想い、そして今があること。

ずっと3人を近くでサポートしてきたデジサーチの方とも一緒だったので、それぞれの深い想いを語り合ってきました。(時間が足りなかった・・・)

2年間3人に寄り添わせていただいた経験からも、泣いてもいい、辛いと言ってもいい、逃げ出さなければ必ずできるんだ!ということを、私も改めて経験しました。

また、周りが絶対に成功を諦めないということの重要さも改めて経験しました。もしかしたら本人が一番可能性が見えないのかもしれない。寄り添う人の方が見えているのかもしれない。だからこそ、本人が諦めそうになっても、サポートしている人が絶対に諦めないという事実って大事。そんな想いを確信に変えてもらえたプロジェクトでもありました。

1年前は「先が見えません」と言っていたのに、昨日は「もう大丈夫です」と言えている。同じ人ですが、踏ん張って進んだからこそ言える言葉ですね。

■歩みを止めなかった人に生活を安定させられない人はいない■
このプロジェクトに関わらず、目の前で起こることを乗り越え、全然違う未来を掴んでいく人を沢山見ることができています。

最初の一歩、「私にできるのかな?」を乗り越え、「やってみよう」と思い、「向いていないのかも?」と悩みを持ち、「それでも続けていく」と歩みを止めなかった人に生活を安定させられない人はいなかった。私は心からそう感じています。