社会復帰とは、女性から見ると橋のない河を渡ること?

就職支援はstep2です。就職後の定着支援がstep3。ずっとサポートが日本シングルマザー支援協会のやり方です。



■「コミュニケーションの基本」「お客様の心理」「5年後の目標」■
協会から就職される方の6割近くが営業職です。営業職は入社した後に「どうしたらいいか分かりません」と悩むことも多いので、個々に営業研修を協会でもやっています。会社からの内側からのサポートと、協会からの外側からのサポートを受けています。外側から自分が働いている会社を知ることで、自社を俯瞰することもできますし、営業のやり方には『基本』があるので、基本の手法をお伝えしています。その後、「言われた通りにやってみたら契約取れました」という報告をいただくことも。その時は嬉しくてしかたありません。

協会でご紹介している企業は、社員のことをしっかりと考えてくれている企業しかないので、自社の研修も充実しています。女性の特性として、それより細かく不安を生むことも多いので、私たちはさらに前後左右を拡げて、不安を払しょくしていきます。営業職の場合は、未経験者が多いのもあり特に多いので、個々の方に時間を使って、「コミュニケーションの基本」「お客様の心理」「契約までのステップ」「3年後、5年後の目標」などをお伝えしたり、作成したりしています。

「そこまでやるんですか?」とよく言われますが、今の社会では女性が営業をやる時の心理的仕組みがないので、丁寧にやります。

逆に最初にここまでやれば、多くの人が営業職をひとつの仕事の選択肢として認識できるようになります。単純な男性用に作られている仕組みでは、複雑な女性は当てはまらないのです。

■複雑な女性の心理を納得させる仕組みになっていない■
女性の貧困の原因に、「責任のない仕事を選択する」もあります。やりたいと思っても、複雑な女性の心理を納得させる仕組みになっていないので、「私には向いていない」「給料に見合わない仕事」となってしまうのです。

橋のない河を渡れと入れているのと同じです。
エレベーターのないビルで30階に上がれと言われているのと同じです。(イメージです、想像してください)

「私には無理」「向いてない」「辞めたい」「辛い」となってしまいます。

実際は橋もエレベーターもあるのですが、今は男性にしか見えない材質だと思ってください。見えないから出来ないだけなので、橋とエレベーターを見える化させているのが、私たちが会員さんにしている定着支援です。

社会で見えない橋が多すぎることが、女性の貧困に繋がっている“だけ”ならば、その橋を見える化させる仕組みが必要だと思いませんか?それだけで女性の貧困も、付随する子どもの貧困も解決へと進むかもしれません。

橋が見えないことを責めるよりも、見える化した方が社会から見ても有益だと感じます。そのような仕組みを作っていきたいと思います。