「パートや派遣でいいんだ」この選択が更に未来を狭めていく

女性の自立を促す場所が、実情としては女性の自立を阻害していることも多いな・・・ということを会員さんからの相談で知ることが多いです。こういうことって世間では知らないことが多く、課題化されない。私はこのような女性の自立を阻害する仕組みを、課題化していきたいと思っています。



■間違っているのに当たり前のこととされている?■
仕組みは重要です。仕組みとして動き出すと、慣れてきたときに誰も疑問を思わなくなる。疑問に思わなくなったまま、間違っているのに当たり前のこととされていることが多すぎる気がします。

投資家の藤野英人さんが、「2021年は、昭和96年と令和3年の企業がある」とおっしゃってました。同じ時代を生きているようで、生きていないということですね。人に置き換えても同じことが起こっていると思います。個人も昭和96年の人と、令和3年の人がいるのではないかと。

女性の自立に関して、今の仕組みは昭和96年です。これを令和3年の仕組みに変えていかなければ、どんなにお金を掛けても時間を掛けても誰も救われない気がします。

ひとりの人生は長くても100年。子どもはたった20年で大人になります。議論ばかりしていては間に合わない人が多く出るなと感じます。

■「パートや派遣でいいんだ」この選択が更に未来を狭めていく■
私たちのところには、「本気で自立したいです」というシングルマザーや離婚を考えている女性が多く相談にきます。「自立したい」と相談しても、「お子さんが小さいから・・・」「職歴がないから・・・」「経験がないから・・・」とパートや派遣を勧められてしまいます。そのような環境にいると、「パートや派遣でいいんだ」と思ってしまうのも仕方ないです。が、この選択が更に未来を狭めていくのです。

昭和の考えでは、男性が一生懸命働いていれば、所得が上がって豊かな生活ができる人が多かったかもしれませんが、令和では男性も所得を上げていくのは難しいです。家族単位で所得を考える必要性があります。

そもそも所得を上げることに着目せず、所得が下がった人にお金を配ることばかりしていれば、それは既に所得を下げる仕組みと言ってもいいのではないか?

所得を上げようと行動すると変化もあり刺激があります。刺激は慣れてしまうともっと刺激が欲しくなれば、更に挑戦したくなります。逆に誰かに頼ることに慣れると、自信も無くなり自分で何かをしようという意欲は削がれ、次は誰に頼ろうかと考えやすくなります。刺激なんて怖い言葉と感じるかもしれません。慣れる環境がありません。

意欲を持たなければいけないとは全く思いませんが、意欲を持って生活している人の方が幸せに見えます。少なくとも私は。その体験すらできないようにされてしまうのは、本当にその方のことを考えているのか?と私は疑問に思います。

女性にも挑戦できる仕組みが必要です。日本シングルマザー支援協会は「ジェイキャリア~女性の社会復帰サポート~」を仕組み化し、子育て後のキャリア構築を社会で応援することを当たり前にしていきます。