女性の自立、シングルマザー、イメージと現実の違い
明日の講座に向けて、今必死に資料を作成中。ひとり親コンシェルジュが増えることで、悩みは未来を構築するためにある、となれば嬉しい。
■福祉の根底の概念から変えなければ、日本は弱者を増やし続けると思います■
日本シングルマザー支援協会は、2013年設立です。来年は10年目を迎えます。何かしら記念になることをしたいなと思いながら、本気で華やかなことが苦手なので、普段ならポンポンとアイデアが浮かぶ方ですが何も浮かばない。
とにかく、10年間コツコツと粛々とシングルマザーの自立と向き合ってきたことを形にしたい。ただそれだけです。
副代表の山木さんと、営業部長の高橋さんと、「何も無い中を模索するように走ってきたね」と話ながら、この話を笑いながら話せる仲間に感謝しかない。
先日、国会議員の秘書の方にヒアリングを受けました。その時に「いろいろある施策など、どうすればいいと思うか」と聞かれたので、「福祉の根底の概念から変えなければ、日本は弱者を増やし続けると思います」と伝えた。
どういうことかと言うと、女性の自立に対しても、シングルマザーにしても、それこそ一般家庭という概念にしても、現実とかけ離れています。猫に対して犬を思い浮かべて環境を整えているようなイメージです。
どんなにお金を掛けても喜ばれません。
■「あっ!」という気付きがどれだけ人生を変化させる■
月収15万円で5人の娘を育てながら、稼ぎ方も知らないまま、ただ朝から晩まで働いてきた経験から、追い込まれている時にひとりで何を考えても正解には辿り着けない、と感じています。その結果、頑張っても頑張っても何も改善しないと誤解し、諦めてふてくされていきます。そして攻撃的になり応援もされなくなる。
私がこの状態から抜け出せたのは、自分の考えの中に答えがないだけで、知らないところに答えがあると気付けたことでした。なぜ気づけたかというと、私が私と子どもたちの人生を諦めかけていても、私と子どもたちの未来を諦めないで声を掛け続けてくれる人がいたからでした。
少しづつですが、「あっ!」と思うことが増え、微かな光が「あっ!」と思う度に増えていくのです。
見えない闇から光の差す場所へと出てきた経験がある人なら、この「あっ!」という気付きがどれだけ人生を変化させるかを知っていることでしょう。
女性の自立支援も、この「あっ!」という経験をした人が考えていかなければ、本当の自立支援は作れません。「あっ!」という経験をする前の段階で、まだ暗闇にいる時は答えがないので、当事者の話しとしても現状の苦しさは伝えられますが、解決策は見えてこないのです。
「あっ!」という経験をした人からたくさん方法を聞き、それを具現化することを日本シングルマザー支援協会は必死でやってきました。
ひとり親コンシェルジュがする個別相談を重ねながら、「あっ!」と気付く瞬間も第三者としてもたくさん見せてもらいました。そこから本当の自立へと向かい始めます。
このブログを読みながら、「あっ!」が分かる人は今、なんだかおもしろくなって笑ってるでしょうね。