母親が一生懸命働くことが、子どもに悪影響を与えることはありません
久々に池袋に来ました。東口が分かりません(笑)
簡単に忘れてしまうんですね。
■児童扶養手当をもらえる範囲の仕事を選んでいます■
「児童扶養手当をもらえる範囲の仕事を選んでいます」
個別相談の時に、「今の仕事を選んだ理由を教えてもらえますか?」と聞いた時、こう答える方は少なくないです。
「確かにもらえなくなると不安ですね。少し先のことまでを考えて行くと、お子さんが18歳になり、児童扶養手当が終わる時、あなたは50代前半です。児童扶養手当をもらうことを中心に仕事を50代半ばまでしてしまうと、経験もない、ブランクが長い50代の女性が出来上がります。そこから生活を安定させるには、今、生活を安定させようとするより5倍も10倍も大変よ」
と現実を伝えます。中には独身の頃の貯蓄や親の援助がずっと見込める、又は慰謝料で一生暮らせるような方もいらっしゃるので、その場合は問題ないと思います。お金に困ることが無ければ問題はないんです。
しかしそのようなケースは圧倒的に少ない。
手当を基準に生活することは、かなりのリスクがあるのです。
■この悪循環をどこかで止めて欲しい■
しかし行政の窓口では教えてくれませんし、逆に範囲内を勧められることも多いです。これはどうしてなのかな?と考えると、そもそも女性がそれなりの収入を得ることは難しいことだと思い込んでいるのだなと感じています。
確かに子育てをしながら世帯主として稼ぐのは簡単ではありませんが、やらなければ福祉どっぷりになるしか選択肢が無くなってしまいます。この状況が顕著に表れてくるにはまだ5年くらいあるかもしれませんが、50代女性を見ていると、60代になった時に福祉のお世話になるしか方法が無くなっている人が相当数控えているのを感じます。
こうして弱者を増やしてしまうことで、働ける人はどんどん増税になり、働ける人のモチベーションも下がってくる。この悪循環をどこかで止めて欲しいなと、真剣に思っています。
何故なら、子どもたちに希望を持って欲しいからです。
■母親が一生懸命働くことが、子どもに悪影響を与えることはありません■
母親が一生懸命働くことが、子どもに悪影響を与えることはありません。逆に良い影響を与えています。母親が働くことが悪影響なのではなく、身近にいる大人がつまらなそうに、辛そうに働いていることが悪影響なのです。弱者を増やす仕組みの中で、楽しく働ける大人も減ってくる。そんな大人を見て子どもたちは希望を持てなくなる。
子どもたちは大人を見ている。楽しく働くこと。私は続けていきたい。