シングルマザー、子どもの未来を創る働き方

昨日は市の担当の方と、一昨日は一緒に協定式に出席した団体の代表と語り合った。この議論、シングルマザーのために絶対になっている。



■シングルマザー、子どもの未来を創る働き方■
昨日と今日で、堺市のひとり親向けのセミナーに登壇しています。昨年に続き2度目のセミナーとなります。

今年のテーマは「シングルマザーが子どもの未来を創る働き方」
この後、いくつかの自治体でセミナーが決まっているので、このテーマで話していく予定です。

支援者側の視点を変化させないと、シングルマザー側の視点は変わらない。
視点の変化を導くことは支援の中心ではないかなと感じています。

例えばシングルマザーで言えば、「児童扶養手当をもらう」という視点から全てがはじまってしまう。この視点を、「自分の力で生活する」へ変化させると、まず最初に考えるのが自分自身の経済圏になります。

いくら必要か?いくら稼ぐか、いくら使うか、いくら足りないか、足りなければ節約するのか、収入を増やすのか、いくら貯蓄が必要か、から物事を考えていく。

■児童扶養手当が視点のスタートになってしまう
今は、児童扶養手当が視点のスタートになり、いくらもらえるのか、いくら以上の収入になると手当がもらえなくなるのか、の視点で仕事を選択してしまうことが多いです。これは支援者側もそうなってしまっているケースも少なくない。

「ほーそう考えるのか?」と一度知ると、ずっとそういう考え方になってしまいます。そうすると本当はもっと働けるのに、収入を抑える働き方が正しいと、自立をゴールをした時に大きな間違いを犯してしまいます。

これは配偶者扶養控除も同じです。

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■そんなことを言うシングルマザーがいない■
私は協会を立ち上げた時に、子どもが多いこともあり、児童扶養手当の受給資格がありましたが、児童扶養手当にこだわっていると自立ができないこともあり、受給資格があってももらわないという選択をしました。(私個人の意思表明のため)

その事を話した方に「そんな人見たことない」と言われて、私は驚きました。

会員さんの中にも、自治体の窓口で「こんなに働くと児童扶養手当が終了してしまうから収入抑えたら?」と助言を受け、一度は「はい」と窓口を後にしたけど、違和感が抜けなくて窓口に戻り、「私は自立したいのに、何故収入を抑えろと言うんですか?」と言った方が、「そんなこと言われたことない」と驚かれたと言ってました。

その方の行動に窓口の方が共感し、その後仲良くなったそうです。

シングルマザーの自立を、あちらこちらで聞くわりには、いろんな視点が自立に向かわないところにあり、そのことに違和感を感じていない人が多いという事実がある。

時々違和感を感じる人がでると、「だよね」と共感が拡がっていくこともある。手当をもらうことがダメなのではなく、本来、自立するまでのセーフティーネットという目的なのに、貰い続けることが目的になっていることの違和感です。視点がズレたことで、子どもが18歳になった後の元シングルマザーの貧困が起こっています。

算定表も自立とは真反対にあるし、シングルマザー支援の視点自体を変化させていく時にきたなと感じています。

昨日、堺市の担当の方ともたくさん話したんですが、本当の自立を考えた時の答えになるくらいの議論ができたんです。視点がゴールに向かえば、できることなんだなと思えました。

未来はかなり明るいです。