夫は気がついていない、妻は「夫はモラハラ」と思っていることに
離婚相談を受けることが多い立場として、安部元総理は理想の夫だと思っていた。世界を敵に回しても奥さんを守る。こういう夫なら専業主婦でも安心していられるが、こんな男性が少なくなった現実がある。だから女性も自立が必要。
良い意味で、古き良き日本の夫婦だったなと、私は思っていました。
■夫は気がついていない、妻は「夫はモラハラ」と思っていることに■
夫は気がついていない。
妻は「うちの夫はモラハラ」と思っていることに。
協会に相談にくる方の7割、いや8割くらいは夫はモラハラと言います。私は個人的に「そんなにいるのか?」と最初は思っていました。が、私自身DV経験者でもあり、暴力はなくても、家にお金を入れていても、『言葉』に苦しめられている女性が多い。
男性が何故、気付かないかと言うと、自分が妻に向かって放つ言葉が、妻を苦しめる程の意味を持つとは感じていないから、ここで既に『言葉』の意味も重みも全く夫婦で違うものになっているんです。
「家庭にいて欲しい」「せめてパートくらいでいいだろう」と妻に言う人はまだ多い。この言葉は実は、「私は妻を何があっても守ります、傷つけません」という意味を含む。男性はそこまで思っていないだろうが、妻にとってはそこまでの意味を持って言ってもらわないと、将来モラハラ夫に感じるようになり、自分自身もメンタル不全に陥ってしまう、まさにこの言葉が入口となります。
以前、昭恵夫人が問題?を起こした時に、テレビを見ているだけですが、全力で守っているように見えました。その時から私の中で理想の夫婦になりました。奥さんが一生天真爛漫でいられるのは、守ってくれる人がいるから。子どももそうでしょうが、大人も同じです。
■お互いに尊敬や労いが無ければ成立しない■
経済的、社会的には夫が妻を守っているとしても、精神的に妻が夫を守っているのでしょう。ここはテレビで見る程度では分かりませんが、お互いに尊敬や労いが無ければ成立しないので、きっとそのような関係があったのだと思います。これもお互いの自立心があってのことでしょう。
今はなかなかこのような関係を作ることが難しくなっている。それは子育てに起因することですが、良い見本を見せていただけたことに感謝です。