女性本人の意識と、社会の理解の浅さや仕組みの悪さを混同してはいけない
コロナ7波を感じます。症状の心配はほぼ無いですが、子どもから感染することが多いなと感じます。働く母親の影響が最も気になる。国が決めたことだから、あなたのせいじゃない。
■もっともっと社会の理解が深まればいい、それだけだのこと■
コロナ禍でも、働く母親が働けなくなる事象は多かった。男性もあっただろうが、独身の人もあっただろうが、働く母親は特に多かった。家計には響くし、会社に迷惑掛けてしまうとメンタル的にもきつくなる。があまり課題視されていなかった気がします。
ただ、ある程度子どものことで母親に比重が偏るのは、役割的には仕方ないと思う。それが子どものためになっていることも多いと思う。だからこそ、もっともっと社会の理解が深まればいい。それだけだなと感じます。
■女性が貧困に陥りやすい原因、「できること」「イメージできる仕事」を選ぶ傾向■
日本シングルマザー支援協会では、就職相談に来た時の希望職種と、実際に就職する職種が全然違うことが多いです。何故なら、「できること」「イメージできる仕事」を選ぶ傾向があることが、生活困窮のひとつの原因であるので、「生活が安定する仕事」を選ぶようにサポートするからです。
「営業だけはやりたくありません」と言っていた人が、生活の安定のためには営業職を選択した方がいいと知り、勇気を出して就職した。そんな事例はやまほど。
既に2,3年働いている人が出てきて、アフターコロナの働き方に悩まれている相談が増えているのですが、皆さん一様に、「仕事は大変ですが楽しいんです。辞めたくありません。成績を上げるにはどうしたらいいですか?」と相談してくるんです。
なんか、素晴らしいです。
これ介護も同じ。全員とは言いませんが、根性もあり人間的にも良い方が、最初は「こどものために・・・」「女性は稼げませんよね???」など、思い込みを持っていて、その思い込みに則って仕事を選んでいた。それが国益まで損なっているんですよ(ちょっと大きく出てみました・笑)
「営業やだって言ってなかった?」「介護やだって言ってなかった?」って、定着支援があるので、就職した後も相談に乗る中で、皆さんの変化が手に取るように見えます。こんな質問をしてみると、「何が嫌だったんですかね?思い込んでいたんですね」と笑い話です。
■女性本人の意識と、社会の理解の浅さや仕組みの悪さを混同してはいけない■
新しい仕事にチャレンジして、チャレンジしたことで向いていないことがわかったり、思った以上に辛かったりしたら、その自分自身の新情報を入れて、次の仕事を探すお手伝いもします。挑戦しなかった・・・ではなく、挑戦したら本当に向いてないことがわかった・・・では全然違います。次の仕事探しでは、更に自分に合った仕事を探せます。
また、続けられない理由や、そもそも仕事を続けることができない人など、ある意味理由の良し悪しではなく、本当の理由を知ることって重要です。それも伝えていきますので、仕事嫌いなのに、好きなフリをする必要もないんです。
女性本人の意識と、社会の理解の浅さや仕組みの悪さを混同してはいけない。これは別々に考えて、それぞれを解決していかなければいけません。
Jキャリア 女性の社会復帰サポート・コンソーシアムは、女性の社会復帰を当たり前にすることで、女性の生活困窮を減らし、企業が眠っている女性の中の優良人材の確保、SDGsの取組みとなる活動です。