自分が何をすればいいのか?どんな考え方を持てばいいのか?

末っ子の誕生日。本日で21歳。おめでとう。



■誠実に真面目に暮らしている人にとっては、生きにくいことに?■
ある物事の傾向を見ると、両極端な結果が同時に現れることが多いなと思う。この時に、負の結果の方を選択して解決していこうとする傾向が高い気がします。その方が、問題が起こりにくいのでしょう。しかしそれが、誠実に真面目に暮らしている人にとっては、生きにくいことになっていないだろうか?

個別相談を分析した時にも面白い結果は出ました。相談をしてきた人だけを分析すると、養育費は7割受け取っているし、元夫(又は夫)の収入は比較的高い傾向があります。また同時に、婚姻関係のある時から、家にお金を全く入れない、夫の職が安定しないなど、家計に問題を抱えているケースも多く見受けられました。

就労意欲も同じで、比較的高い人が多いけれど、相談した時に「働けないのは仕方ないね」という言葉を誰かに肯定して欲しいのを感じるケースも少なくないです。生活を安定させたいのではなく、生活を安定させられないのは仕方ない事である、と自分以外の人に認めてもらうことで安心したいのでしょう。これも見極められないと、本人に無理強いを押し付けることになってしまいます。

また、収入を増やしたいと考えている人でも、多くは「そのために自分が何をすればいいのか?どんな考え方を持てばいいのか?」と考えていきますが、一定数、「努力はしたくないけど高い給料が欲しい」と考える人もいます。

相談をする人、と言うのは、相談をしない人、よりも未来を考えていることは間違いないです。自分の意見だけではなく、方法を知りたい、現実を知りたい、視野を広げたいなどの意識が高い人が相談を活用する傾向はあります。しかし同時に、「依存」と「不安軽減」という意識で行動に繋ぐ意欲がない中で相談する人も一定数いることになります。

■本人が言葉にすることは本心ではない■
マーケティング思考で考えると、本人が言葉にすることは本心ではないことになります。理想や感情や自分の知識の中で作られた想いを言葉にします。その中に答えは無いことの方が多いです。

同じ相談内容でも、解決するために重要となる本質的な本音を見極めることが出来なければ、誠実に真面目に未来を考え行動しようとしている人に対しても、適切な答えがでないことになります。

何かひとつ問題があると、法で締め付けが厳しくなり、誠実に真面目に暮らしている人たちの負担が増えていくことはとても多いです。支援の現場で言えば、誠実に真面目に将来を考えている人でも、無難に無難にと、挑戦させてくれません。

今年就職支援をさせてもらったシングルマザーの方にお会いして、「どう?生活安定した?」と聞いたら「はい、とっても安定しました」と笑顔で答えてくれました。絶対に安定できる仕事なので、挑戦だったと思いますが、思い切って進んでくれました。

しかしこの方、自治体にも相談していて、この仕事が決まったことを報告した時「大丈夫?失敗したらどうするの?やめておいた方がいい」と言われてしまい、一度内定を断ることも考えたんです。それがたった半年前。

「一度は止めようと思ったよね?それでも挑戦して良かったね」と伝えたら「本当にそう思います」と。

私たちから見ると、失敗があるとは思えませんでしたが、たとえ失敗したとしても、その次のチャレンジもサポートするので、それほど大きな問題ではありません。

チャレンジしないままの方が、どれだけ恐ろしいか、ですね。