令和の時代を反映したサザエさん一家の30年後

今日は鎌倉です。


■令和の時代を反映したサザエさん一家の30年後■
25日に、よこはま共創博覧会に登壇させてもらいました。その時にご一緒させていただいた「家族に頼らないおひとりさまの終活」の著者でもある黒澤さんのお話が、私たちが大きな課題と危惧している、高齢女性の貧困と結びついて大変興味深く聞かせてもらいました。

アニメのサザエさんを例えに、あの時の感覚のまま30年経った時と、令和の時代を反映したサザエさん一家の30年後をイメージされていました。

これがめちゃくちゃ面白い。

黒澤さんは「私の想像です」とおっしゃっていましたが、離婚した令和のワカメちゃんは、まさに相談に来られる現代の50代のシングルマザーでした。

また、この問題を現代の社会が解決できない理由も、黒澤さんの話しから見えてきます。現状は令和のサザエさんにも関わらず、対策はあの時のサザエさんのままだからでしょう。

時代が変化していくことは必然です。しかし社会の思考が古いままで進んでいる。これが一番の問題です。

■ひとりひとりが自立し、自分の生活を持続させる力を持つ■
3世代家族はほとんど無く、核家族、単身世帯が圧倒的な数となっている中で、ひとりひとりが自立し、自分の生活を持続させる力を持つことは必然です。それすらなかなか理解されていないのは不思議な現象だなと感じます。

納税はしたくないが、税金で支援はして欲しいと考える人や企業が多くなり、既得権益により恩恵を受けたいので変化を嫌う権威ある人々も後を絶たない。

と考えるとバランスが悪いですね。

日本が豊かだった時は、多数で少数の困っている人を支えることができた。その仕組みを変えることなく来たことで、今は困っている人が多数となりつつあり、結果的に守る側が少数となりつつあることで、守る力が弱まってしまっている。それは本当に困っている人を守れなくなることに繋がっていく。

これが今の状態だと思うと、ひとりひとりが自立することが、今最も自分と家族を守ることに繋がらないだろうか?