守られる人と守る人の数のバランスが崩れ、結果的に崩壊していっている

昨日の夜は「ひとり親コンシェルジュ勉強会」。現在皆苦しんでいます。ひとり親コンシェルジュという学びは決して楽ではないので、プレッシャーゾーンの真っただ中に皆さんいます。ここを抜けたあと、シングルマザーの皆さんの生活安定のお手伝いの楽しさへと移っていくだろうなと・・・見ていました。

 

■自分で悩んで決めてきた道でも、これでいい!と確信が持てない不安が■
「自分で悩んで決めてきた道でも、これでいい!と確信が持てない不安があったので、今の私にはとてもありがたかったです。」

個別相談の後のメールのやり取りでのコメントです。
個別相談の中でも多くいらっしゃるのですが、とても頑張っている。とてもしっかり考えている、何よりも真っすぐ一生懸命に生きている。

それでも不安な人が多いんです。
「ワタシのミライ相談」のひとつの役割に、「大丈夫だよ、できてるよ」と伝えること、があるんです。

シングルマザーに限らず、自分で考えて決めたことが合っているのかどうかは不安なもの。多くの女性が離婚できないで我慢している要因は、この怖さだとも思います。

■守られる人と守る人の数のバランスが崩れ、結果的に崩壊していっている■
日本人に足りないものに、「自分で決める経験」があるでしょう。政治は国民を、会社は社員を、親は子どもを、守らなきゃいけないと思い過ぎている。

今の守り方で、バランスが取れていたのは高度成長期前までではないでしょうか?その後は守ることで人が弱くなり、守られたいと思う人が増え、他責な人が増えていき、社会の中に思いやりが欠如していった。

生命保険が分かりやすいなと思うのですが、そもそも助け合いの仕組みである「相互扶助の精神」。この概念が不要とも言われるようになった。

自分が守られることより、誰かを守ることに価値を感じていた人が多かった時代には合っていた仕組みなのでしょう。

守られる人と守る人の数のバランスが崩れ、それでも政治や会社は守ろうとする。結果的に崩壊していっていますが。

守られたいと思う人を増やしている。結果的に崩壊(社会保障制度、終身雇用)に向かっています。このような社会の中で、特に子どもと女性は「自分で決めるという経験」ができず、結果弱者と呼ばれる人になりやすくなる。

「大丈夫だよ、できてるよ」と伝えることで、「私は出来ているんだ、自分で決めることに不安を思う必要がないんだ」と思ってもらえれば、もっと多くのことに挑戦できる女性が増えます。

そして、そんな母親の姿を見て、「僕も私も自分で決めていいんだ」という子どもたちが増えること、そんなことを望んでいます。